JRA C.ルメール「落馬タックル」もお咎めなし……武豊「騎乗停止の悪夢」アーモンドアイの7連勝止めた安田記念(G1)との違いは?
アーモンドアイが14番、ダノンプレミアムが15番と最有力馬が並んでスタートを迎えた2019年春のマイル王決定戦。しかし発馬直後、さらに外にいた16番ロジクライが急に内側へ斜行したため、アーモンドアイら4頭が大きな不利を受けたのだ。
この結果、アーモンドアイの連勝は7でストップ。ダノンプレミアムに至っては最下位でゴールした直後、川田将雅騎手が下馬するシーンも見受けられた。一方、ロジクライの鞍上・武豊騎手には開催1日の騎乗停止処分が下り、「申し訳ないです」と謝罪する後味の悪いレースとなってしまった。
「厳密に言えば、あの時の安田記念のロジクライは発馬から2、3完歩目の斜行。今回のルメール騎手の件は、不可抗力の要素が強いスタート直後の1完歩目の斜行でした。
ただ、安田記念のケースは4頭が被害馬となりましたが、落馬はなく全馬完走しています。一方で今回の被害馬は1頭だけでしたが、大野騎手が落馬していることからも単純な比較はできないと思いますね。
判断の詳細はJRAの裁決委員にしかわかりませんが、ルメール騎手が武豊騎手と同じように開催1日、もしくは落馬を重く見て2日間の騎乗停止になっても不思議ではなかったと思います」(別の記者)
もしルメール騎手が2日間の騎乗停止になっていれば、皐月賞(G1)は参戦不可だった。騎乗予定だったホープフルS(G1)2着馬オーソクレース陣営にとっても事なきを得たことになる。
「道中、ハミを取ったけど、休み明けの分かな……」
この日のメイン・ダービ卿チャレンジT(G3)では2番人気のルフトシュトロームに騎乗したものの、見せ場なく13着に大敗したルメール騎手。勝ち星は1Rで挙げた1勝だけと、どこか冴えない1日だった。