藤沢和雄調教師「来年こそ悲願のクラシック制覇へ!名伯楽が貫いた『信念』がもたらした『3本の矢』」~2017年のキーマン Vo.2~
そんな藤沢厩舎の2017年は極めて明るい。まだ底が見えていないソウルスターリング、サトノアレス、レイデオロの「3本の矢」は、いずれも前途洋々な2歳馬。来年のクラシックで主役級の位置付けにおり、大きな活躍を期待して当然の存在だ。
さらに赤松賞(500万下)で2着したシンボリバーグや、秋の新馬戦で良い勝ち方をしたハウメアなど、まだこれからクラシック戦線に加わっていきそうな素質馬も控えている。
藤沢厩舎といえば、不思議なことにクラシックとは縁がない。
勝ったことがあるのは桜花賞だけで、特に牡馬クラシックに関しては2歳王者だったバブルガムフェローが故障に泣き、ゼンノロブロイとシンボリクリスエスは日本ダービー(G1)2着で涙を飲んでいる。
「名伯楽」と呼ばれ続けた藤沢調教師も今年で65歳。ここまで揃いにそろったラインナップからも、来年がクラシック制覇に向けた最後にして、最大のチャンスになる可能性が高い。
一時の地味さから”復活”を遂げた名門厩舎。悲願のクラシック制覇を達成した時、重賞戦線でいつも中心にいた「派手」な藤沢厩舎が帰ってくるのかもしれない。