ルメール騎手も武豊騎手の”二の舞”? 「2017年リーディング」予測に見える、現代版・騎手リーディング獲得の「秘訣」とは


 確かに135勝を上げた昨年の川田将雅騎手は、M.デムーロ騎手を抜いて全国3位と先述した2人に次ぐ成績を残している。約50勝差は決して小さくはないが、重賞12勝は両者に匹敵する実績。大レースで存在感を見せつければ、さらにラインナップが充実する可能性もあるはずだ。

「福永騎手の巻き返しが怖いですね。昨年は106勝に終わりましたが、一昨年の骨折の影響で1月と2月は騎乗していません。年末も落馬負傷で3週間休んでいますし、それで100勝越えは実力の証。万全の状態で1年間騎乗し続ければ、確実にリーディング争いに絡んでくる一人だと思いますよ」(競馬記者)

 福永祐一騎手といえば短距離にはビッグアーサーという強力なパートナーが控えており、古馬のシュヴァルグランや牝馬のヴィブロスもまだ伸びしろがありそうな存在。明け3歳馬にもデイリー杯2歳Sを勝ったジューヌエコールや、京都2歳Sを制したカデナ、リオンディーズの弟グローブシアターなど楽しみな逸材が多い。

 ここ2年は落馬負傷に苦しんでいるが、2013年にはリーディングを獲得している名手だけに、今年の巻き返しは充分にあり得そうだ。

 ということは、今年のリーディングはこの3人に戸崎騎手を加えた4人の争いとなりそうだが、別の担当記者はそれでも「戸崎騎手の4連覇で堅い」と断固として言い張る。

「今、名前が挙がった4人の内、3人は関西の騎手。当然、関西の開催では勝ち星を食い合います。他にもデムーロ騎手や武豊騎手もいますし、そう簡単に勝ち星は伸びないと思いますよ。

 それに比べて、戸崎騎手の関東はまさに”無風”状態。昨年2位の内田博騎手でさえ89勝と、戸崎騎手の半分も勝てていません。戸崎騎手は昨年の後半、リーディング獲得のために関東圏での騎乗にこだわっていましたし、正直、G1をいくつも勝てるようなお手馬はいません。ですが、それが逆にリーディング獲得の強みにもなるんです」(競馬記者)

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