JRA 「低レベル説」にアーモンドアイもとばっちり!?「史上最高」といわれた2020年ジャパンC(G1)組の不振で最強伝説に翳り?
昨年11月、東京競馬場で行われた第40回ジャパンC(G1)。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト、史上初めて3頭の三冠馬が一堂に会するドリームマッチとなったことはまだ記憶に新しい。
結果は、このレースで現役引退を表明していたアーモンドアイが貫録を見せつけて完勝。2着にコントレイル、3着にはデアリングタクトが入り、三冠馬のワンツースリーフィニッシュ。レース後、「こんなドラマティックなレースは今まで見たことがない」「感動して泣いた」「最高のドリームレース」と評したファンの声が溢れかえった。
そんな「伝説」のレースとなった昨年のジャパンCだったが、ここにきて「実はレベルが低かったのではないか」といった声が一部の競馬ファンから聞こえ始めている。
ケチが付き始めたのは、3月に行われた金鯱賞(G2)からだろうか。ジャパンCで3着だったデアリングタクトが、単勝オッズ227.3倍のギベオン相手にまさかの敗戦。無敗の三冠牝馬であり、ジャパンCの盛り上がりの一角も担っていた同馬だけに、いくら前哨戦とはいえ快勝して欲しかったというのが競馬ファンの本音だろう。
その3週間後に行われた大阪杯(G1)。今度はジャパンCで2着だったコントレイルが3着に敗退。同世代の牝馬レイパパレに4馬身以上離された上、伏兵のモズベッロにまで差されてしまった。なす術なく敗れ去った昨年の無敗の三冠馬の姿を見て、落胆したファンも多かったのではないだろうか。
そして先週、香港のシャティン競馬場で行われた、クイーンエリザベス2世C(G1)である。単勝1.7倍の支持を受け、負けられない戦いとなったデアリングタクトだったが、1つ上の先輩オークス馬であるラヴズオンリーユーとの勝負に敗れた。さらに、ジャパンCと金鯱賞では先着していたグローリーヴェイズにまで交わされ、まさかの3着に終わった。
無敗の三冠馬2頭の不甲斐ない姿に、両馬のそもそもの実力を疑問視する声が出始め、昨年のジャパンC自体が、「実はレベルがあまり高くなかったのではないか」という話にまで至っている次第である。
さらにはコントレイル、デアリングタクトに先着したアーモンドアイの勝利にまでケチが付き始める事態に発展している。
コントレイルは次走に宝塚記念(G1)を予定。デアリングタクトも出走する可能性がある。伝説となった昨年のジャパンCのためにも、両馬には雑音を一掃する見事な走りを期待したい。