春だ! 皐月賞だ! 武豊だ! 考えれば考えるほど「苦しい……」それでも期待したいエアスピネルと「マジック」
さらに、当日は現状「雨」の予報が出されており、馬場が渋れば3強の身上である「キレ味」が渋る可能性も浮上してくる。「自在性」という点でいえばエアスピネルが出走馬の中で随一だろう。悪天候を味方につけた「先行策」を武騎手が敢行し、上手く立ち回るというのが一番確かな気も……。ネット上では「もう逃げしかない」という声もあるが、ある程度の人気を集めルであろう中、楽に逃げさせてもらえるとは思えない。フットワークを見ても、逃げ向きかは疑問だ。
前にも後にも強豪だらけの皐月賞で、今のエアスピネルが「勝つ」のは至難の業だ(それは今回出走馬すべてにいえるが)。書けば書くほどエアスピネルにとっては不利な状況だということばかりがわかってしまうのが悲しいところではある。
しかし、注目を集めるレースでこそ結果を出してきたのが名手・武豊。リオンディーズ騎乗のデムーロ騎手は、皐月賞の「強いと思う馬4頭」にエアスピネルを入れないなど多少忘れ去られた状況ではあるが、ここぞの「ユタカマジック」をぜひとも見せてほしい。
ここで書いているのは「願望」が大半であるが、今年の皐月賞は3強対決の他に、エアスピネルがどのようなレースを見せるのかにも注目したい。
(文=利坊)