JRA【安田記念(G1)展望】大本命グランアレグリアに2つの「懸念」あり。サリオス「絶好舞台」で逆転に虎視眈々! ★上位人気馬予想オッズ付き★
2年前の春秋マイル王、インディチャンプ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)もチャンスは十分。
前走の高松宮記念(G1)は自身初となるスプリント戦で3着に好走。昨秋のマイルCS(2着)以来となる得意距離で再びグランアレグリアに挑む。
これまで国内では「8-2-5-4」。着外は4回あるが、全て4着という安定感が自慢だ。東京では「2-0-2-0」と好成績で、今年も大崩れは考えにくい。
前走後はノーザンファームしがらきに放牧に出され、ここを目標に調整。今月11日に帰厩し、坂路を中心に速い時計もしっかりこなしている。2年ぶりのG1・3勝目に向けて、勝負駆けに期待してもよさそうだ。
ラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、昨年のNHKマイルC(G1)でレシステンシアを破った。以降は好走と惨敗を繰り返し、前走の京王杯SC(G2)で1年ぶりの勝利を飾った。
前走後はノーザンファームしがらきに放牧に出され、26日帰厩して本番を迎える。不安は3週間で2度目となる東京への長距離輸送。これをクリアできれば4戦3勝と得意の東京コースで好勝負は必至だろう。
キャリア4戦のシュネルマイスター(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、リアルインパクト以来、10年ぶりの3歳馬による安田記念制覇に挑む。
前走のNHKマイルCでは、ソングラインに競り勝った。この時の走破時計は1分31秒6。ヴィクトリアマイルを勝ったグランアレグリアの1分31秒0とは0秒6差だった。注目は2頭の斤量だ。グランアレグリアは前走より1kg重い56kgを背負うが、シュネルマイスターは前走から3kg減の54kgで出走できる。
マイルではまだ底を見せておらず、古馬の一流マイラー相手でもあっさり突き抜けるシーンがあっても驚けない。
ケイデンスコール(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)は、今年に入って京都金杯(G3)1着、中山記念(G2)2着、マイラーズC(G2)1着と完全復活。相手は一気に強化されるが、岩田康誠騎手とのコンビで一発を狙う。2年前のNHKマイルCでグランアレグリアに先着した実績も光る。
ダノン軍団の2頭はどちらも休み明け。ダノンプレミアム(牡6歳、栗東・中内田充正厩舎)は、昨年12月の香港C(G1)4着以来の競馬。池添謙一騎手との初コンビで、2年以上遠ざかっている勝利を目指す。
ダノンキングリー(牡5歳、美浦・萩原清厩舎)は、天皇賞・秋(G1)12着以来の実戦。重賞3勝を全て1800mで挙げているように、マイルはやや短いか。
この他には、東京新聞杯(G3)とダービー卿CT(G3)で連続2着のカテドラル(牡5歳、栗東・池添学厩舎)、東京新聞杯でそのカテドラルを破ったカラテ(牡5歳、美浦・高橋祥泰厩舎)などが出走を予定している。
G1馬6頭が集結する今年の安田記念は、6日15時40分に発走予定だ。