JRAも痛し痒し? ケンタッキーダービーを目指す3歳馬続々! ラニに続けとばかりの動きが……
わずか1カ月半で、ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントSのクラシック3戦を戦うという過酷な日程をこなす「北米クラシック」。昨年はラニが挑み、大いに話題となった。
ラニはケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着、ベルモントS3着と、勝利にまではあと一歩手が届かなかった。だが、これまで日本馬の北米クラシック挑戦はあまりにもハードルが高く、夢のまた夢だったのは間違いない。勝ちきれなかったものの、挑戦したラニの偉業は今後日本競馬界にとって長らく語り継がれることだろう。
そしてラニが作り上げた道に、今年も若きダート馬が挑戦する可能性が出てきた。昨年11月に新馬戦を快勝したフォギーナイト(美浦・堀厩舎)が北米クラシックとUAEダービーへ予備登録、さらにデビュー後2連勝中のモンサンレガーメ(美浦・牧厩舎)も北米クラシックに登録したと報じられている。
フォギーナイトはラニと同じタピット産駒。ダートの王様とも呼ばれるタピットは、アメリカで16年まで1シーズンの産駒獲得賞金額の記録を3年連続で更新している人気種牡馬。その仔ということもあり、当初から評価は高くセレクトセールでは2億4,840万円という高値で競り落とされていた。陣営は「いずれも登録しただけで、出走するかどうかは決まっていません」と説明しているが、北米クラシック参戦へ期待が集まる。
一方のモンサンレガーメは、ケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の初戦であるカトレア賞を快勝。「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」は、カトレア賞、ヒヤシンスSの上位4着に入った馬にそれぞれポイントを付与し、その合計の最上位馬がケンタッキーダービーに出走できるというもの。同馬の次走にはヒヤシンスSが予定されている。海外遠征が実現すれば、これまでどおり木幡巧也が騎手を務める見込みだ。見事にヒヤシンスSも制し、北米へ殴り込みをかけてもらいたい。