【東海S(G2)展望】連覇狙うアスカノロマンと最強世代の強豪グレンツェントが激突!? ミツバと横山典騎手が「魅せる」天才的戦術!
芝のデビュー戦こそ5着に敗れたが、ダートに矛先を向けてからは8戦して馬券圏内を外したことがない抜群の安定感。いや、[5.2.1.0]という実績を踏まえれば、これは最早「G1級」といえるだけの極めて高い能力を認めざるを得ないだろう。
特に、古馬初対戦ながら後の東京大賞典の覇者アポロケンタッキーにクビ差に迫ったみやこSの走りは、この馬の将来性を大きく押し上げたといえる。それを裏付けるかのように年末の師走Sでは、単勝1.5倍の圧倒的な人気に応える完勝劇。川崎記念と両睨みながら、出走してくれば間違いなく首位候補といえる存在だろう。
横山典弘騎手の天才的な発想の下、自在性が出てきたミツバ(牡5歳、栗東・加用正厩舎)が、いよいよ重賞制覇を射程圏に入れている。
初の重賞挑戦となった昨秋のシリウスSで4着に敗れるまでは、後方からしっかりと脚を溜め、最後の直線に懸ける競馬を身上としていたミツバ。ところが横山典騎手に乗り替わったブラジルCでは一転して、まさかの逃げを打っての完勝劇。天才的な”奇策”に、ファンやメディアからは絶賛の声が上がった。
さらに単勝1.8倍に推されたベテルギウスSで、今度は後方からまくりの競馬を展開。危なげなく抜け出すと、後続を2馬身以上突き放して連勝を飾った。これまでどちらかといえば勝ち味に遅く、取りこぼしも多かったミツバだが、ついに”ベストパートナー”に巡り合って覚醒。念願の重賞初制覇の先には、G1の舞台も見えてくる。
今年も好メンバーが揃ったが、「注目度」ではラストインパクト(牡7歳、栗東・角居勝彦厩舎)の右に出るものはいないのではないだろうか。
この舞台でジャパンC・2着馬の姿を見ることになるとは、一体誰が予想しただろうか。一昨年のジャパンCでクビ差の2着、昨年のドバイシーマクラシックでも3着の実績を誇るラストインパクトが、まさかのダート路線参入となった。