JRA 夏競馬攻略の鍵は「ダート1700m」にあり!? 夏競馬で「役立つ」とっておきデータで攻略を狙う
3日から本格的に「夏競馬」が始まる。今年は東京オリンピック開催や京都競馬場改修工事の影響で変則開催。函館・福島・小倉の3場開催となっている。
この3場の共通点と言えば、「右回り」・「小回り」が挙げられる。だが、この他にも大きな共通点がある。
それは、「ダート1700m戦」があることだ。
ダート1700m戦は上記3場の他、札幌にもあるため、特段珍しい条件ではない。しかし、中央4場にはないコース形態である。
18日までこの3場で中央競馬は開催されため、3場全てで施行されるダート1700m戦は夏競馬を攻略する上で避けては通れない。
今回は、15年以降のダート1700m戦における血統傾向や前走距離などから、傾向と対策を練ってみたい。
1.血統(種牡馬)
15年以降のダート1700m戦における種牡馬別成績の最多勝はキングカメハメハの58勝である。勝率10.0%、複勝率27.2%、単勝回収率105%と優秀な数字をマークしている。キングカメハメハ産駒をダート1700m戦で見かけたら是非注目していただきたい。
総合的に見てもキングカメハメハがNo.1である。ただ、他の種牡馬も負けじと優秀な数字を残している。ここでは、出走回数が100回以上と比較的母数がある種牡馬に絞って紹介していく。
まずは、オルフェーヴルである。「24-16-9-146」、勝率12.3%、単勝回収率107%。出走回数が比較的多い中、安定した成績を残している。オルフェーヴル自体、まだ現役の種牡馬として活躍中であるため、今後も活用可能なデータだ。
続いては、シニスターミニスター。「21-25-15-173」、勝率9.0%、単勝回収率は159%。勝率は低いが単勝回収率が優秀である。当該条件のシニスターミニスター産駒をひたすら買っておけばプラス収支に期待できる。
シニスターミニスターと同父系のエーピーインディ系であるカジノドライブも優秀だ。「16-13-15-132」、勝率9.1%、単勝回収率は150%。既に種牡馬を引退しているため、今後当該条件に出走する産駒は減少するが是非とも覚えておきたいデータだ。
ここまでは、長年に渡り産駒を輩出してきた種牡馬を取り上げてきた。では、最近デビューした種牡馬の中で狙える馬はいるだろうか。
勝ち星はないが、複勝率53.8%、複勝回収率137%の成績を出しているホッコータルマエがその筆頭だろう。出走回数はまだ13回と少ないため、出走回数が増えていけば勝利数も比例して増えていくはず。
他では、モーリスを挙げたい。芝のイメージが強い同馬だが、産駒はダートでも好成績をあげている。当該条件では、「3-2-0-5」と母数は少ないが半分が馬券になっている。
また、上記で挙げたシニスターミニスターと同父系のマジェスティックウォリアーにも注目だ。「7-8-11-49」と出走回数が70回以上ありながら、複勝回収率が118%。人気薄の好走が目立つ。