JRA「超弩級」の大外分回しで1番人気ボーデン6着轟沈……「申し訳ないです」キャリア初重賞1番人気の代役・武藤雅に「川田なら……」の声

 デビューイヤーに24勝を挙げ、2年目も37勝。乗れる若手の1人として注目されていた武藤騎手だが、ここ数年は頭打ちの状態……今年はここまで10勝と、36勝を挙げた昨年のペースから大きく遅れてしまっている。

「武藤騎手も『流れに乗れなかった』と話していましたが、もしかしたら焦りのようなものもあったかもしれません。

若手騎手の中では頑張っている方だと思いますが重賞には縁がなくて、これまで未勝利……。先月もマーメイドS(G3)で藤懸貴志騎手が重賞初制覇を飾ったように、ここ最近は若手騎手の重賞初制覇が相次いでいたので、武藤騎手としても思うところがあったと思います」(同)

 実際に、武藤騎手はこれまで重賞で55回騎乗して勝利なし。また、最近では昨年6月のユニコーンS(G3)から14戦連続で2桁人気馬に騎乗と、重賞ではほぼノーチャンスの状況が続いていた。

 そんな中でいきなり巡ってきたキャリア初の重賞1番人気。武藤騎手としても相当なプレッシャーがあったはずだ。

「人気していたのに、申し訳ないです」

 レース後、そうファンや関係者へ謝罪の言葉を告げた武藤騎手。今回のボーデンの騎乗ぶりに納得しているファンは少ないだろうが、武藤騎手自身も全く納得していないはずだ。(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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