【ジャパンダートダービー(G1)展望】JRA武豊「申し訳ない」とはもう言わせない!? 牡馬勝りウェルドーンと16年ぶり制覇へ!日本ダービー(G1)“視野”で物議のリプレーザも参戦
そのリプレーザに兵庫CSで後塵を拝したのがゴッドセレクション(牡3歳、栗東・今野貞一厩舎)だ。
その前走は、単勝1.2倍という圧倒的1番人気に支持され、3角で先頭に立つ積極的な競馬を披露した。しかし、最後はリプレーザの決め手に屈し、重賞制覇をゴール目前で獲り逃した。
これまでダート1800mで3勝しているゴッドセレクション。最も強い勝ち方を見せたのが3走前の3歳1勝クラスの一戦だろう。デビュー4戦目で初めてハナを奪い、後続に8馬身差の圧勝劇を見せた。2走前の伏竜S(OP)では2番手追走から勝ち切ったが、砂を被らずテンからハナを奪ったほうがいいタイプだろう。
重賞初勝利を目指す中井裕二騎手とのコンビで積極果敢な競馬に期待したい。
ユニコーンS(G3)を7番人気で制したスマッシャー(牡3歳、栗東・吉岡辰弥厩舎)にもチャンスがある。
前走までダートでは全て1400m以下を使われていたが、1600mに距離を延ばしたことで、切れ味は増した印象。距離が2ハロン延びる今回は試金石となる。
スタートにやや難があるため、展開には注文がつくタイプ。鞍上は昨年ダノンファラオを優勝に導いた坂井瑠星騎手。前走に続く好騎乗を見せることができれば、2連覇の可能性もあるだろう。
この他には、まだ1勝クラスを勝ち上がったばかりだが、53歳横山典弘騎手とのコンビがなんとも不気味なダノンブレット(牡3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)、南関勢では64歳的場文男騎手が騎乗するキラカイドウ(牡3歳、大井・上杉昌宏厩舎)にも注目。
逃げて3連勝中のキャッスルトップ(牡3歳、船橋・渋谷信博厩舎)と東京ダービー(S1)3着のブライトフラッグ(牡3歳、大井・藤田輝信厩舎)も侮れない存在だ。
カフェファラオ1強ムードだった昨年から一転、今年は上位人気の予想が難しいほど難解な一戦。武豊騎手の久々勝利は叶うか、それとも坂井騎手が連覇を果たすのか、あるいは南関勢の激走はあるのか。
注目の3歳ダート王決定戦は、14日の20時5分に大井競馬場で発走を迎える。