JRA 5年ぶりの女性騎手から「脱水状態」で騎乗停止騒ぎのアノ騎手まで…2021新人ジョッキー上半期の“通信簿”を大発表!
全国的に梅雨が明け、いよいよ本格的な夏が到来した。
夏といえば夏休み。「あの頃はよかったなあ……」と、遠い目で学生時代の夏休みを思い返す競馬ファンもいるかもしれない。
そんな学生時代を振り返ると、夏休み前に1学期最後の締めとして手渡されたのが“通信簿”だ。楽しい夏休み前に、過酷な現実を知らされた筆者には、嫌な思い出しかない。
まさにこの時期に手渡される“通信簿”だが、そこで今回は、3月にデビューした8人の新人騎手たちの“通信簿”を記してみた。
デビュー以来の騎乗ぶりから「心・技・体」にクローズアップ。精神面、技術面、そして体力面の観点から“通信簿”のように5段階で評価。また、学校での生活態度も記されていた“通信簿”に倣って、ひと言コメントも添えている。
なお、この評価はあくまでも筆者の独断と偏見で評したもの。競馬ファンのなかでも騎手批評については賛否両論、いろいろな意見があるだろう。その辺りはご了承願いたい。
永野猛蔵騎手(美浦・伊藤圭三厩舎所属)
精神面:4
競馬ファンにすっかり定着した感もある「タケゾー」騎手。競馬関係者の血縁はおらず、自らの強い意志でJRA騎手になった過程を知ると、相当なメンタルの持ち主と推測できる。
技術面:5
新人騎手はその減量特典を活かした逃げ・先行騎乗が多いなか、永野騎手は16勝のうち4勝も、最終4角で7番手以下からのマクリ勝ちを決めている。技術的にも「追える」騎手だ。
体力面:4
ダート戦で定評ある永野騎手。ダートで「追える」騎手である以上、ルールの範囲内でムチを連打する“腕力”の強さが求められる。フィジカル面でもさらなるパワーアップに期待。
横山琉人騎手(美浦・相沢郁厩舎所属)
精神面:4
現在118鞍に騎乗して、1番人気に騎乗したケースはわずか3回。そのうち2勝している点は、人気のプレッシャーに潰されないタフなメンタルの持ち主と評価したい。
技術面:3
「もともと障害騎手になりたかった」と公言している横山琉騎手。まだまだ騎乗数が少なく、技術は未知数も、平地と障害の“二刀流”ジョッキーに変貌する可能性はある。
体力面:3
障害騎手を目指すなら、まずは平地競走で体力・技術を磨く必要があるだろう。障害飛越を華麗にこなすには、それ相応の身体のバランスが重要となる。ケガに強い身体づくりも必要だ。