エアスピネルが1週前追い切りで好時計!「新マイル王」襲名に向け、難敵揃いの東京新聞杯(G3)は試金石の一戦
25日、京都金杯(G3)で約1年2カ月ぶりの勝利を上げたエアスピネル(牡4歳、栗東・笹田和秀厩舎)が、2月5日に開催される東京新聞杯(G3)に向けて1週前追い切りを行った。
3歳500万下のミヤビベストに胸を貸す形で、栗東の坂路を駆け上がったエアスピネル。4ハロンを51.8秒、ラストも12秒ジャストで締めて相手を3馬身ほど突き放す貫録を見せた。見守った笹田調教師もデイリースポーツの取材に「見ての通り」とご満悦だった様子だ。
久々の”適距離”で勝利の味を思い出したエアスピネルが念願のG1制覇に向けて、さらに加速しようとしている。
2歳時からデイリー杯2歳S(G2)を制して重賞ウイナーとなり、敗れはしたものの朝日杯フューチュリティS(G1)も横綱相撲で強い内容を見せた。ただ、昨年初頭にはクラシック路線の本命候補に挙げられながらも、結局4着、4着、3着と手が届かず。
主戦の武豊騎手も、ハイレベルな争いで安定した成績を残した相棒を称えながら「生まれた年が悪かった」と嘆く他なかった。
しかし、エアスピネルは昨年のクラシックで非凡な能力を見せながらも、その一方で「もっと短い距離の方が向いているのでは」という議論は常にあった。最も適性の高い距離は、やはり2歳時に圧倒的な能力を見せていたマイルではないかという声は大きく「将来的には超一流のマイラーになれる器」と話すファンや識者も少なくはなかった。
そういった人々にとって、前走の京都金杯の走りはどう映ったのだろうか。今後のG1戦線を戦っていく上で賞金面の不安があった本馬が、約1年2カ月ぶりの勝利を収めたことは非常に意義深い。