JRA【小倉記念(G3)展望】川田将雅「未完の大器」ヴェロックスではなく、「充実一途」ファルコニア! 昨年137万馬券の立役者アールスターに激走気配
ファルコニアとヴェロックスに次ぐ実績の持ち主がアールスター(牡6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)だ。
昨年は格上挑戦でこのレースに臨み、10番人気で大金星を挙げた。ただし、その後は6戦連続馬券圏外と完全に頭打ち状態。「フロックだった」と言われても仕方がない不甲斐ないレースが続く。
ただし、その6戦で最も見せ場を作ったのが小倉大賞典(G3)で、勝ち馬と0秒3差の4着。再び激走するなら得意のこの小倉しかないだろう。
中京専用機とみられていたショウナンバルディ(牡5歳、栗東・松下武士厩舎)にもチャンスがある。
この1年間はローカルを中心に走ってきたが、なぜか中京以外では惨敗続き。しかし、福島で行われた前走の七夕賞(G3)で9番人気の低評価を覆し、3着に食い込んだ。しかも好走パターンの先行抜け出しではなく、中団から差し脚を伸ばしての価値ある好走。中京での2戦を含め、3戦連続で馬券圏内を継続中で、実績がない小倉でも注意が必要だ。
この他には、札幌2歳S(G3)3着、若葉S(OP)2着の実績を持つダブルシャープ(牡6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)が3年3か月ぶりに重賞挑戦。3歳時に青葉賞(G2)で1番人気に支持された経験もあるスーパーフェザー(セ6歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)と合わせ、渡辺厩舎の2頭もハンデ次第で面白い存在になり得るだろう。
今年は10頭前後の少頭数が濃厚の小倉記念。発走は15日の15時35分を予定している。