JRA C.ルメールは何故「クロノジェネシス×凱旋門賞(G1)」を断念したのか。「日本馬で勝てたら引退してもいい」もレシステンシアが最後の“貢ぎ物”?
11日、今春の高松宮記念(G1)で2着したレシステンシア(牝4歳、栗東・松下武士厩舎)が、C.ルメール騎手との新コンビでセントウルS(G2)から始動することがわかった。本馬が所属するキャロットクラブの公式サイトで発表されている。
もう2着はいらない。歯痒い思いが続く陣営が導き出した答えは「最強助っ人」との再コラボだった。
2019年にデビュー3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制したレシステンシアだったが、そこから桜花賞、NHKマイルC、そして今春の高松宮記念とG1・2着が3度……2つ目のビッグタイトルに手が届きそうで届かずにいる。
ただ、初の1200m挑戦となった春の高松宮記念で2着に好走した意味は小さくない。それも勝ったダノンスマッシュとクビ差の接戦なら、セントウルSの内容次第でスプリンターズS(G1)の最有力候補に躍り出ることも可能だ。
「前走のヴィクトリアマイル(G1)でコンビを組んだ武豊騎手が、メイケイエールと共にスプリント路線に参戦することから、レシステンシアの鞍上が注目されていました。
主戦の北村友一騎手は落馬負傷で療養中。高松宮記念で騎乗した浜中俊騎手は、騎乗予定だった武豊騎手が負傷した際の代打でした。
そこで白羽の矢が立ったのが、NHKマイルCで騎乗したルメール騎手。4年連続リーディング獲得中の実力は語るまでもありませんし、陣営にとっても現状では最高のパートナーと言えるでしょう。これは俄然、楽しみになってきましたね」(競馬記者)
その一方で、ルメール騎手からすれば“最後のピース”が埋まった格好になるのかもしれない。