JRAデビュー戦を「練習台」扱い川田将雅に非難も!? 元クラシック大本命馬と久々タッグ、新潟記念(G3)で復活条件が揃った?
このときはまずまずのスタートを決めると内枠を生かして果敢に先行。これまでとは違い、2番手を進む積極策を見せた。直線を向くと、早め先頭からそのまま押し切り勝ち。2着ムジカに2馬身差をつける快勝だった。
このとき川田騎手は「元々こういう競馬をやっていきたいというところ」とコメント。この時点で、リアアメリアにとって後方からの競馬は“本来の姿”ではないと、暗に認めた形となった。
ところが、秋華賞(G1)とエリザベス女王杯(G1)はどちらも先行策を取ったが惨敗。休養を挟み、今年春の3戦はスタートに定評がある福永祐一騎手が手綱を取った。
今年の始動戦となった中山牝馬S(G3)では、スタートこそ決めたものの、不良馬場に苦しみ7着。そして続く阪神牝馬S(G2)とヴィクトリアマイル(G1)では再び出遅れ癖が顔をのぞかせ、結果を残せなかった。
「3-0-0-8という戦績が示す通り、全てがかみ合えば強いのですが、そうでないときは脆さが出てしまいます。新潟記念(G3)でも取捨が難しい1頭ですね」(別のライター)
リアアメリアにとって、今回も発馬が特に重要になるという。
「この馬にとって左回り、良馬場、スローペースが好走の条件。アルテミスSとローズSはまさにこれに一致しています。ここで復活の可能性は十分あると思いますよ」(同)
エリザベス女王杯以来となる久々の騎乗となる川田騎手。理想の展開に持ち込むためにもまずはスタートをしっかりと決めたいところだろう。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。