JRAディアドラ似なら信頼度は「急降下」の半弟リューベック、札幌2歳S(G3)で好条件そろうも浮かび上がった「2つの疑問」とは
そして、リューベックへの2つ目の疑問符がデビュー戦のレースレベルだという。
「逃げ切ったデビュー戦で2着だったヒルノロワールはその後の2戦を連続して6着とさっぱりです。3着以下の馬も勝ち上がることはできておらず、低レベルのメンバーだった可能性が高いです。
1分51秒4という走破時計も、いくらか速い時計の出る馬場だったことを考えれば平凡です。翌週の新馬戦で同じような馬場の函館1800mを勝ったトップキャストより2秒9も遅いのは気になりますね。もちろんペースは全く違いましたが、それを踏まえても疑問が残ります」(同)
昨年の覇者ソダシは、ここをステップにして、2つのG1タイトルを獲得した。リューベックが先輩と同じビクトリーロードを歩むためには、投げかけられた2つの疑問符を払いのける必要がある。
(文=中川大河)
<著者プロフィール>
競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。