JRA【セントウルS(G2)展望】「同世代マイルG1馬」レシステンシアVSラウダシオン!カレンモエは惜敗続きにピリオド打てるか!?
昨年に続き、秋競馬が今年も中京競馬場で幕を開ける。オープニングを飾るのは電撃の6ハロン戦、セントウルS(G2)だ。
昨年はダノンスマッシュがここを快勝し、その後の香港スプリント(G1)、高松宮記念(G1)制覇につなげた。今年も今後のスプリント路線で主役を張る馬は現れるだろうか。
実績的には、2頭のG1馬が中心となりそうだ。
1頭目は、19年12月の阪神JF(G1)を衝撃のレコードで逃げ切ったレシステンシア(牝4歳、栗東・松下武士厩舎)。圧倒的なスピードを武器にマイル路線で活躍が期待されたが、3歳以降は7戦1勝と勝ち切れていない。
2番人気に支持された前走ヴィクトリアマイル(G1)は6着。勝ったグランアレグリアには力の違いを見せつけられたが、2着ランブリングアレーとは0秒2差と踏ん張っている。
スプリント戦は今年の高松宮記念の1度しか経験はないが、そのときは外枠から中団前目での競馬を強いられ、ダノンスマッシュとクビ差の2着。1400mは3戦3勝なので、現状はマイルよりスプリントがベターなのかもしれない。
今回は鞍上にC.ルメール騎手が指名された。唯一コンビを組んだ昨年のNHKマイルC(G1)では1番人気に支持されたが、2番手を進んだラウダシオンに直線交わされ2着に敗れている。
4か月の休み明けで、陣営の大目標はあくまでもスプリンターズS(G1)。それでもリーディングジョッキーを配し、G1馬として無様な競馬はできないだろう。
昨年のNHKマイルCでレシステンシアを破り、初G1タイトルを獲得したのがラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。
G1制覇後は6戦して「1-1-1-3」と、レシステンシアと同様にやや苦しんでいるが、3度の着外は全てG1。G2以下のレースではデビューから「4-2-2-0」と複勝率100%を継続している。G3での大崩れは考えにくい。
良馬場発表だった前走の安田記念(G1)は、勝ったダノンキングリーから2秒8離される最下位の14着に大敗した。当日昼過ぎまで降り続いた雨の影響もあったのか、M.デムーロ騎手は「馬場に脚を取られてしまいました」と敗因を分析。最後の直線で前が狭くなる不利も大きかった。
レシステンシアとの直接対決はこれまで3度。NHKマイルC以外は先着を許している。今後の短距離路線でもライバル関係が続くとみられる。まずは2勝2敗のイーブンに戻しておきたい。