【京都記念(G2)】マカヒキ徹底考察 「『最強世代』のダービー馬が待望の復帰戦!気になる状態面を『3歳凱旋門賞』に挑んだ名馬と比較検証」

【血統診断】

 全姉に短距離重賞2勝のウリウリがいるが、ディープインパクト×フレンチデピュティという配合はジャパンCを勝ったショウナンパンドラがおり、カミノタサハラは弥生賞馬。本馬も本質的には中距離配合といえるだろう。

 ディープインパクト×フレンチデピュティに成功例が多い1つの理由として、大型馬を輩出する傾向にあるフレンチデピュティが、ディープインパクト産駒の馬格の無さを補っているという点がある。実際にマカヒキの母ウィキウィキも500㎏を優に超える大型馬で、マカヒキもディープインパクト産駒としては大型の部類に入る。

 また、祖母のリアルナンバーは南米の馬だが、アルゼンチンの大種牡馬サザンヘイローの血も入っており、これは同世代のライバル・サトノダイヤモンドと共通する。今後もサザンヘイローの血を持つディープインパクト産駒の活躍馬が出る可能性は、充分に高いといえるだろう。

 また、リアルナンバーにはリボーの5×5というクロスがあり、この辺りが大舞台で活躍できる底力を生み出しているようだ。爆発力がある反面、共通点の多いサトノダイヤモンドよりも気性的に激しさを内包した配合といえる。ディープインパクト産駒の中では成長力のある配合で、血統的には古馬になってもう一段高みへ登れるだけの器だ。

≪結論≫

 小頭数ながら、メンバーが揃った感のある今年の京都記念。確かに今のサトノクラウンとミッキーロケットを上回る現役馬は「本当に限られた領域」にしか存在しないだろうが、それでもマカヒキが負けるわけにはいかない。

 何故なら、もしここにマカヒキではなく、サトノダイヤモンドが出走すれば間違いなくそういった立場になるからだ。本馬が日本で残した軌跡を鑑みれば、サトノダイヤモンドとは互角。古馬になって再び現役王者に土を付けても、何らおかしくはないほどの存在といえる。

 ただ、それは本馬がサトノダイヤモンドと同様の成長曲線を描いていた場合だ。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 5:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS