ブエナビスタ初仔にハープスター妹も。開業2年目で「超良血馬」続々……兄が三冠ジョッキーの「サラブレッド調教師」とは
さらには今年の2歳馬にもブエナビスタの初仔を始め、ダート王ヴァーミリアンの妹など数多くの超良血馬がスタンバイしているという。
これがもしも競馬ゲームなら「イージーモード」と言いたくなるような恵まれた環境だが、それを実現している池添学調教師とは一体何者なのか……担当記者の話を聞いて、思わず「なるほど」と頷いてしまった。
「池添学調教師は父が池添兼雄調教師で、兄がオルフェーヴルの主戦だった池添謙一騎手です。明治大学の強豪馬術部でキャプテンを務め、34歳の若さで調教師試験に合格しています。下積み時代には角居厩舎に携わり、ノーザンファームでも経験を積んでいます。一言で言えば競馬界のサラブレッド。エリート中エリートです」(競馬記者)
確かに、池添学厩舎の良血馬の大半は「社台グループ生産馬」で、他の良血マル外馬のオーナー吉田和子氏は社台ファーム創業者の妻。すでにパイプラインは相当深いようだ。
「いくら天下の社台グループでも、相手が競馬界の重鎮調教師であれば、なかなか口出しすることも躊躇われます。しかし、すでに若い頃からノーザンファームでノウハウを学んだ池添学調教師であれば、意思の疎通が図りやすい。確かに開業時から良血馬が集められていますが、社台グループとしても明確なメリットがあるということです」(同)
「日本競馬の王者」の強力バックアップがある新鋭・池添学厩舎。これは先日の忘れな草賞を勝ってオークス(G1)に出てくるロッテンマイヤーが、ジュエラーら桜花賞組の思わぬ強敵となるかもしれない。