サトノクラウン「覚醒の鬼脚」で大阪杯参戦へ! 「ドバイが向いている」の声も、先に見据える大舞台へ……
やはり「世界の脚」は本物だった。昨年ダービー馬に古豪、上がり馬を抑え、12日の京都記念(G2)はサトノクラウン(牡5 栗東・堀厩舎)が連覇達成。
3歳時には弥生賞を勝利するなどクラシックの本命候補だったが、思うような結果は残せず。昨年も京都記念を制し波に乗るかと思われたが、その後の3戦は鳴かず飛ばずの状況を脱せなかった。
しかし、年末の香港ヴァーズでは、世界王者として知られるハイランドリールを目を見張るような豪脚で差し切り勝ち。そのポテンシャルがついに覚醒を迎えた瞬間だった。その勢いは年が明けての京都記念も止まらず。道中3番手から直線は息の長い末脚を披露し、マカヒキやスマートレイアーなど後続を完封。開花した大器が今年の「主役」に向け始動した。
父Marju、母ジョコンダIIというコテコテの欧州血統。ゆえに荒れた馬場で力を発揮する機会が多く、欧州に近い香港の馬場で驚くべきパフォーマンスを見せた要因といえるだろう。今回の京都記念も稍重と、サトノクラウンが好走する条件は揃っていたというわけだ。
これで完全に「今年のG1候補」に名乗りを上げたサトノクラウンだが、気になるのはその次のレース。13日、サトノクラウンは参戦が取りざたされていたドバイ遠征を見送り、今年からG1に昇格する大阪杯に出走する旨を里見治オーナーが語っている。