JRA「興味なし」マカヒキ復活は金子真人オーナーの愛!? 南部杯(G1)岩田望来「消極騎乗」に賛否両論!? 石橋脩「申し訳ありません」単勝1.5倍ドン詰まりの惨敗【週末GJ人気記事総まとめ】

 様々なGORAKUを心から愛する「GJ」。今週も人気だった競馬記事を、下手の横好きライター「A」と、当サイトの酔いどれデスク「Y」が徒然なるままに振り返ってみた!!


「マカヒキは売らない」京都大賞典(G2)5年ぶり復活劇に金子真人オーナーの愛!?「馬主としての矜持を見た」ベールに包まれた現役続行の真意とは

ライター「A」:先週の京都大賞典(G2)で、2016年のダービー馬マカヒキ(牡8歳、栗東・友道康夫厩舎)が約5年1か月ぶりの復活勝利を挙げました。

デスク「Y」:凄いよ! 単純に約5年1か月ぶりっていうのも凄いけど、3歳の時に日本ダービー(G1)を勝って世代の頂点に立った馬だからね。そこから5年経って、まだ重賞を勝てるのが、まず凄い。勝てない中、現役続行を疑問視する声もあったし陣営は5年間、本当によく頑張ったと思う。

ライター「A」:口取り式では、泣いている方もいたそうですね。

デスク「Y」:正直、もう勝てるとは思ってなかった。部外者の我々ですら感動したんだから、そりゃあ近しい人や、ずっと応援しているファンからしたら涙腺崩壊ものだろうね。G1連続開催の谷間に、こんないいシーンが見られるとは思わなかった。

ライター「A」:8歳馬ですが、キャリアはまだ24戦。陣営が大事に使ってきたことで、馬が若さを失っていなかったことも大きいと思います。

デスク「Y」:ここまで現役を続行したことも、大事に使ってきたことも、やっぱり金子真人オーナーの存在は大きいね。競馬界の主人公みたいな人だけど、また良いエピソードが1つ加わった。

ライター「A」:記事によると、昨年に海外から買いたいというオファーがあったそうですが、金子さんサイドが「興味なし」と断ったとか。

デスク「Y」:愛だねえ。普通、あれだけ多く成功している人なら、美味しい話があれば「1頭くらい……」って思っちゃうもの。別にマカヒキが初のダービー馬というわけでもないしね。金子さんの場合、自分の所有馬を繁殖にあげて“金子ブランド”で固めた馬でまた結果を出しちゃうからホント凄いよ。

ライター「A」:よくリアル・ダビスタとか言われてますけど、神懸ってるというか……神様みたいなオーナーさんですね。馬主になる競馬ゲームですら、金子さんに負ける自分たちの競馬センスたるや……。

デスク「Y」:だからダビスタやめて、ウマ娘やってるの(笑)。

ライター「A」:今度は藤田晋オーナーの掌の上ですか……。


武豊「自分が乗っていたら」……、岩田望来「消極騎乗」に賛否両論!? 南部杯(G1)「中央勢最低人気」ヒロシゲゴールドで激走の亀田温心と明暗

ライター「A」:アルクトスの連覇に終わった11日の南部杯(G1)ですが、武豊騎手の代打でインティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)に騎乗した岩田望来騎手は、残念ながら4着。またも重賞制覇はお預けとなってしまいました。

デスク「Y」:最内の1枠1番だったから、てっきり逃げると思ったけど中団からだったね。

ライター「A」:結局、123着はすべてインティよりも前で競馬した馬。特に7番人気の伏兵ヒロシゲゴールドを2着にもってきた亀田温心騎手の積極的なレース運びが光りました。あくまで結果論ですが、 インティと岩田望騎手にとっては中団待機が裏目に出た格好です。

デスク「Y」:うーん、最後の600mは上がり最速だけに惜しいレースだったね。それにしても岩田望騎手は重賞初制覇が遠いなあ。

ライター「A」:現在63勝でリーディング9位。3年目でこの成績は間違いなく若手トップクラスですし、キャリアハイだった昨年の76勝の更新も十分に視野に入っています。

デスク「Y」:そうそう。所属する藤原英昭厩舎を始め、周囲のバックアップもあって、新人の中ではかなり良い馬に乗れている印象。だけど、あと一歩勝ち切れないイメージなんだよね……。

ライター「A」:実際に63勝に対して2着が80回、3着が81回。“2着リーディング”では109勝の福永祐一騎手の81回に次ぐ3位ですし、“3着リーディング”に至っては福永騎手と並んで1位タイですからね。もう1つ、殻を破りたいところです。

デスク「Y」:まあ、今年大ブレイクしている横山武史騎手も、重賞初制覇は4年目(昨年)だったからね。それが今年になって皐月賞(G1)を含む重賞5勝。素質のある若い騎手は、きっかけさえ掴めれば一気に飛躍するだけに岩田望騎手も続いてほしいね。

ライター「A」:南部杯の亀田騎手もそうですが、ここのところ若い20代前半の騎手の活躍が目立ちます。

デスク「Y」:菅原明良もいい騎手だよね。穴を開けることも多いし、初重賞を勝ったカラテとのコンビでも頑張ってるし。団野大成騎手も今、欧州に武者修行に行ってるんでしょ?

ライター「A」:そういえば、来週には帰ってきますね。コロナ隔離の影響で戦線復帰はもう少し後になりそうですが。

デスク「Y」:これは岩田望騎手もウカウカしてられないね。競馬ファンにとっては、若い騎手が出てくるのは嬉しい。

ライター「A」:デスクの場合、新しい「金になる騎手」が出てくるからでしょ?

デスク「Y」:菅原明くんは財布の友だから、マジで頑張ってほしいよ(笑)。

JRA 石橋脩「申し訳ありません」 前走8馬身差Vの単勝1.5倍が不運の「ドン詰まり」惨敗にファンから呆れ声

ライター「A」:先週日曜日の東京8Rでダノンラスター(セン5歳、美浦・堀宣行厩舎)に騎乗した石橋脩騎手ですが、単勝1.5倍に推されるも残念ながら4着に敗れてしまいました。

デスク「Y」:レース観てたよ。せめて馬券圏内の3着だったら、救われたファンもいたんだろうけどねえ……。

ライター「A」:直線では行き場を失って、最後は強引に馬の間を通りましたが、レース後にJRAから過怠金処分の制裁を受けています。石橋騎手からも「前さえ開いていれば突き抜けていたと思います。申し訳ありません」というコメントがあったそうです。

デスク「Y」:まあ、気持ちはわかるよ。でも昇級初戦で単勝1.5倍は、さすがに売れ過ぎだと思うなあ。着差が着差(クビ+アタマ+クビ)だけに「スムーズなら突き抜けていた」ことには完全同意だけど。

ライター「A」:前走の8馬身差の圧勝でしたけど、中山のダート2400mでした。

デスク「Y」:そうそう。それも(着差がつきやすい)稍重だったしね。中山ダート2400mはレース開催自体が少ないんだけど、同じダートの長距離戦でも東京2100mとは、ちょっと(求められる能力が)違うんだよね。

ライター「A」:確かに、芝だと2200m宝塚記念(G1)と2400mのジャパンC(G1)でも、かなり(求められる能力が)変わりますからね。

デスク「Y」:オジサン的には、もっと中山ダート2400mのレースを増やしてほしいんだよね。馬券も荒れるから面白い。ただ、ここが得意な馬は、勝ち上がった後で適距離がなくて困るんだよね……。

ライター「A」:JRAのダート重賞では、2000mのシリウスS(G3)が最長の距離ですもんね。交流重賞にはダイオライト記念(G2、2400m)とかありますけど。

デスク「Y」:昔は東海Sが2300mで、ダートのステイヤーはここに懸けてたんだけどなあ。せめて東京大賞典が2800mに戻ってくれれば、石橋騎手もダノンラスターの関係者も嬉しいだろうに(笑)

ライター「A」:ダートのステイヤーにとっては、なかなか辛いところですね……まるで時代の波に取り残されたデスクのような哀愁を感じます。

デスク「Y」:思わず応援したくなるシンパシーの正体は、それか!

 さて、今週も毎度バカバカしいお話にお付き合いいただきありがとうございました。『GJ』では今週末に開催される重賞関連の記事も多数掲載しております。お手すきの際にご笑覧いただけたら幸いです。
(構成=編集部)

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