皐月賞(G1)2年連続で騎乗停止のM・デムーロ騎手。本当に「ゴメンナサイ」したい相手は……
ただ、そんなルメール騎手よりもさらに2年連続で”後味の悪い思い”をさせられているのは、パチンコ・パチスロ大手メーカーのセガサミーホールディングスの代表取締役会長兼社長を務める里見治氏ではないだろうか。
里見氏は「サトノ」の冠名で知られる大馬主であり、前述したサトノクラウンとサトノダイヤモンドは里見氏の所有馬。それも近年は毎年のように重賞を勝ちまくっている里見氏の所有馬が、G1だけは何故か手が届いていないことは有名な話で、2年連続1番人気だった皐月賞は、まさに”サトノ軍団”の悲願達成に手が届くかという舞台だったのだ。
無論、里見氏ほどの大物ならこの程度のことは歯牙にも掛けないだろうが、残念な思いでいるのは確かだろう。
そういった意味でデムーロ騎手が、本当に心から謝りたいのは里見氏なのかもしれない。