ゴールドドリームの好材料が揃い過ぎて「逆に怖い」?大混戦のフェブラリーSを制すのは”パーフェクトデータ”を持つ「最強世代」の刺客か
しかし、確かに昨年2着のノンコノユメ(チャンピンオンズC、3番人気2着)などはその典型である一方、2009年のフェブラリーSをレコードで制したサクセスブロッケンは、前年のジャパンCダートで2番人気に支持されながら8着惨敗。2着のカジノドライブも同レースを3番人気で6着に敗れたが、見事に巻き返している。
11年前の2006年のカネヒキリ(共に1番人気1着)を加えれば、このジンクスはさらに強固なものになるだろう。そういった点で、昨年のチャンピンオンズCで2番人気に支持されていたゴールドドリームは大敗したものの、見限るのは「早計」といえるのではないだろうか。
さらに、この伸び盛りの4歳馬を後押しするのが「僕の好きなタイプの馬」と惚れ込む鞍上のM.デムーロ騎手の存在だ。
先週の京都記念(G2)でサトノクラウンを連覇に導いたデムーロ騎手は、5日の東京新聞杯(G3)に続いて現在重賞連勝中と絶好調。実は昨年も京都記念の制覇から、このフェブラリーSも含めた重賞騎乗機会5連勝を達成するなど、勢いに乗り始めると手が付けられなくなる名手でもある。
コース相性、データ、そして絶好調の鞍上とあまりにも好材料が揃い過ぎ、「逆に怖い」感もあるゴールドドリーム。カフジテイクやサウンドトゥルーといった上位人気馬が「急遽の乗替わり」という不安を抱えている今、頼りになるのは、やはり「最強世代」なのかもしれない。