モーニンがついに目覚めた!「昨年よりも強い」破格の自己ベストをマークした昨年王者を「世界No.1騎手」ムーアが連覇へ導く!
ところが1番人気を背負った次走のかしわ記念(G1)で見せ場もなく8着に惨敗すると、そこから4連敗。日本テレビ盃(G2)では58㎏を背負いながらアウォーディーとアタマ差の2着と意地を見せたが、期待された武蔵野S(G3)とチャンピンオンズC(G1)の走りは王者の貫禄が完全に影を潜めたものだった。
そこから王者再生に向け、陣営は「世界最高の助っ人」を呼び寄せた。短期免許で来日中のR.ムーア騎手である。
当初はいくら世界最高の騎手とはいえ、ダート競馬のない欧州を主戦場にしている以上、ダートレースを不安視されていたが、今回の来日初参戦となった先週の競馬でいきなりダートレースを勝利。
それも舞台は、今回と同じ東京ダート1600mと「感触」はすでに掴んでいる。石坂厩舎とは2013年のジェンティルドンナでジャパンCを制しており、信頼関係は抜群だ。
「力を発揮できれば、連覇もあるかなと期待しています」
共同会見をそう締めくくった石坂調教師。落ち着いた物腰には、確かな手応えが感じられた。昨年の主要メンバーに加え、前哨戦を制して勢いに乗るカフジテイクや、昨年の最優秀ダート馬サウンドトゥルーなども顔を揃えるが関係ない。連覇する権利を握っているのはモーニンだけであり、昨年同様好位から「王者」の走りで力強く押し切るのみである。