「空気を読めない?」M.デムーロ騎手が4週連続重賞勝利!「最後の重賞勝利」が期待された武幸四郎騎手は明日巻き返しへ
これまでより後方からレースを進めたペルシアンナイトは、最後の直線で外に持ち出されると、あっという間にミラアイトーンを交わして先頭に躍り出る。抑えきれんばかりの手応えは、この時点で「勝負あり」といえるほど圧倒的なものだった。
そこからは完全にワンサイド。後続にセーフティリードをつけたペルシアンナイトは、終始楽な手応えのままゴール板を通過。最後に後方からレッドアンシェルが2番手に浮上したが、3馬身差という決定的な差をつけてのゴールだった。
「素晴らしい馬ですね」
そう手放しで称賛するのは、これで自身が4週連続重賞勝利となるデムーロ騎手だ。今、JRAで最も乗れている絶好調男は「2000mまでなら問題ない」とクラシック路線への参戦も示唆。皐月賞(G1)→NHKマイルC(G1)の変則2冠挑戦を匂わせた。
また、武幸四郎騎手が騎乗したミラアイトーンは折り合いを欠いて8着。結局この日は未勝利に終わり、明日26日の騎乗が6鞍のため、物理的にJRA通算700勝達成は不可能となってしまった。
だが、それでも引退式も控える明日には、武幸四郎騎手の最後の雄姿を一目見ようと多くのファンが阪神競馬場に詰めかけることだろう。本当に限られた機会となったが、最後の最後まで勝負師としての意地を見せてほしいところだ。
一方のデムーロ騎手は、4週連続重賞勝利について「とても美味しいね」とご満悦。明日は阪神ではなく中山に参戦予定となっており、いずれにせよ”空気を読まない”マイペース男が関東に行くのは、一発を狙いたい武幸四郎騎手にとってありがたいかもしれない?