強すぎソウルスターリングに「ダービー出て」の声も、まだ「負けてない有力馬」が2騎。ファンディーナ、アドマイヤミヤビへの期待

ソウルスターリング(Ogiyoshisanより)

 4日に開催されたチューリップ賞(G3)を、中団からあっという間に抜け出して楽勝したソウルスターリング(牝3 美浦・藤澤厩舎)。本気を出していないことは明白で、本番である桜花賞(G1)に向け最高の試走となったわけだが、この時点ですでにライバルたちとの差は圧倒的なものとなっている。

 これで、まず間違いなく桜花賞は1番人気になるだろうし、1倍台の状況も十分にあり得る。それほど隙のない、高次元での安定感を見せ付けた印象だ。

 実際、同馬が勝利した阪神JF(G1)で唯一迫った存在であるリスグラシューも、今回は近づくことすらできずに3着完敗。一部では「この馬がNo.1」という声もあったが、ソウルスターリングの圧倒的な力の前にその声も吹き飛んでしまった。

 こうなると、今年の牝馬クラシックはかなりのハイレベルながら、結局すべてソウルスターリングに持っていかれるだけなのではないか、という考えがよぎってしまう。ファンの間では手薄の牡馬路線も見てのことか「ダービー出走」を求める声すらある状況だ。

 ただ、まだすべてのライバルと勝負付けがすんだわけではない。「打倒ソウルスターリング」を果たせるとすれば、その筆頭は間違いなく2戦2勝のファンディーナ(牝3 栗東・高野厩舎)だろう。

 デビュー戦を9馬身差圧勝、2戦目も差す競馬で上がり33.0を繰り出し楽々勝利を重ね、一気に牝馬クラシックの「台風の目」と認識されているファンディーナ。

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