素質馬・ハートレーが復帰間近!? 「ホープフルSの呪い」を超えて再びの活躍なるか
ターフから遠ざかっていた競走馬が、また1頭戻ってくるようだ。
2015年にホープフルS(当時、G2)を制した素質馬・ハートレー(牡4歳/美浦・手塚厩舎)が、先日帰厩したと一部で報じられた。
ハートレーは2歳新馬戦を1/4差で勝利し、ホープフルSに参戦。同レースでは3番人気に押され、新潟2歳Sを制したロードクエスト、後に重賞を制するブラックスピネルらを押さえ込み見事に制覇。騎乗したH・ボウマン騎手はレース後のインタビューで、「飛んでいました。すごい馬です。頭のいい馬で、すべきことを理解しています。ディープインパクトの仔で走る馬はこういうタイプが多いです」と絶賛。その年のクラシックの候補の筆頭かともささやかれていた。
しかし次戦の共同通信杯(G3)では、ダントツの一番人気に推されるも9着に終わる。飛ぶようだと称された走りはナリを潜め、直線で追い始めても無反応。さらに残り300mでは、ウチに寄れるなど苦しい姿を見せた。前走とはまるで違う走りに対し、鞍上の横山典弘騎手、手塚調教師ともに首をひねったとスポーツ紙で伝えられている。
今にして思えば、この頃から不調が始まっていたのかもしれない。共同通信杯後、ハートレーは戸崎圭太騎手とのコンビで皐月賞・日本ダービーへ挑むことが発表されていたものの、4月に左前跛行が発覚。さらに左前脚球節部を骨折したことも判明した。全治に至るまでは6カ月かかるとされ、春のクラシック出走は叶わなかった。この故障に対し、前年の覇者であるシャイニングレイも故障しているため「ホープフルSの呪い」という憶測まで出ている。