「負けて強し」は褒め言葉じゃない!?打倒ソウルスターリングへ向けて浜中騎手も意気込む一戦。「弱点」を抱えたレーヌミノルがフィリーズRへ挑む!


 年明け初戦に臨んだクイーンCも、スタートが良すぎてハナを奪ってしまう展開が痛かった。後続には、アドマイヤミヤビやフローレスマジックといった鋭い決め手を持つ素質馬が控えており、東京の長い直線を逃げ切るのは至難の業。それでも最後の最後まで脚を切らさず、勝ち馬からコンマ5差に残したのはやはり「負けて強し」だろう。

 このように、展開や相手関係に恵まれず勝ち切れないレーヌミノル。潜在能力の高さは実績から十分証明済みで、当然今回のフィリーズRでも1番人気に推される可能性は高いだろう。

 だが、過去3走の内容を観察するに、やはりそれなりの弱点は持ち合わせていると言わざるを得ないのが現状のようだ。

「安定した実力があり、かつ逃げ~先行策が常套手段ですから、どうしても差し・追い込み勢の目標になってしまうことは避けられません。とくに3走前と前走の内容は象徴的でした。今回は相手関係が比較的楽になるとはいえ、この馬自身の弱点は恐らく変わっていないでしょう。直線を迎えたところで先頭に立ち、ゴール寸前で外から強襲を受けて交わされる、という展開を想定しておいても損はなさそうです」(競馬記者)

 すでに小倉2歳Sを優勝し、桜花賞挑戦への賞金ボーダーはクリアしているレーヌミノル。それだけに、ここで優先出走権を確保することは至上命題ではない。だが、強豪ひしめく今年の牝馬クラシックの情勢を考えれば、トライアルで無様な競馬は見せられないはずだ。

 鞍上を任される浜中騎手もラジオNIKKEIの取材に対し、「小倉2歳ステークスを勝ってからなかなか勝てていませんので、内容ももちろんですが、結果も出して本番の桜花賞へ行きたいと思っています」と意気込みを語っている。「負けて強し」の汚名を返上し、1冠目奪取へ向けて実りあるレースとできるか。注目して見守りたい。

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