日本馬が世界と戦う今だからこそ押さえておきたい「世界トップ10」! 頂点に君臨する名馬たちとは

世界最高評価の1頭・カリフォルニアクローム「Maryland GovPics – Flickrより」

 日本では来週開催の天皇賞・春(G1)から安田記念(G1)まで6週連続のG1開催となるが、その一方で「世界各国」でも、日本馬による熱い戦いが幕を開けようとしている。

 本日、香港のシャティン競馬場で開催されるクイーンエリザベス2世C(G1)を始め、来週にマイル王モーリスがチャンピオンズマイル(香港G1)、その翌週にラニがケンタッキーダービー(米G1)、さらにはエイシンヒカリがイスパーン賞(仏G1)と、日本馬が世界各国で海外一流馬と激闘を繰り広げる、ワールドワイドな春競馬になりそうだ。

 今回は世界に羽ばたく日本馬たちの強敵になるであろう海外馬を、先日10日に発表された「ロンジンワールドベストレースホースランキング」の結果を交えながら紹介したい。

●ロンジンワールドベストレースホースランキング 2016年1月1日~4月10日版

第1位タイ 126ポンド(ダート)
California Chromeカリフォルニアクローム
(牡5歳、USA)
主な勝ち鞍:ドバイワールドC(首)、ケンタッキーダービー、プリークネスS(米)
・一昨年の米国2冠馬。先日のドバイワールドC(G1)にて、後続に3・3/4馬身差をつける圧倒的なパフォーマンスを披露したカリフォルニアクローム。レコード勝ちということもあり、名実ともに世界のトップに君臨した。

第1位タイ 126ポンド(芝)
・Winx ウィンクス
(牝5歳、AUS)
主な勝ち鞍:コックスプレート、ドンカスターマイル、ジョージライダーステークス(豪)
・現在のオーストラリア競馬を牽引する世界的マイラー・ウィンクス。昨年にコックスプレート(G1)を43/4馬身差の圧勝を飾って豪州のトップに君臨すると、今年のドンカスターマイル(G1)まで怒涛の9連勝。ハンデ戦のドンカスターマイルでは56.5㎏(牡馬換算58.5kg)を背負いながらも完勝し、カリフォルニアクロームと並んで世界トップの評価を受けた。(セックスアローワンスの関係上、実質的には牝馬のウィンクスが世界1位になる)。

第3位 124ポンド(芝)
Postponed ポストポンド
(牡5歳、IRE)
主な勝ち鞍:キングジョージ6世&QES(英)、ドバイシーマクラシック(首)
・先日のドバイシーマクラシック(G1)にて、日本のドゥラメンテを寄せつけず、改めて世界の壁の高さを示したポストポンドが第3位。第3位とはいえ、現在の芝の中長距離路線では世界No.1の存在。順調にいけば、今秋の凱旋門賞(G1)で再び日本の強大な壁となって立ちはだかるかもしれない。

第4位タイ 121ポンド(芝)
Duramente ドゥラメンテ
(牡4歳、JPN)
主な勝ち鞍:皐月賞、中山記念(日)
・言わずと知れた日本競馬界のエース・ドゥラメンテ。先日のドバイシーマクラシックでは落鉄の影響もあってポストポンドに完敗を喫したが、依然評価は高い。秋の凱旋門賞で今度こそ世界制覇を成し遂げ、世界No.1の座に君臨してほしいところだ。

第4位タイ 121ポンド(芝)
Chautauqua チャタクア
(牡5歳、AUS)
主な勝ち鞍:TJスミスS連覇、ライトニングS、マニカトS(豪)
・前走でTJスミスS(G1)連覇を飾ったオーストラリアのチャタクアが、ドゥラメンテと並んで4位タイにランクイン。数年前まで世界のトップに君臨していたブラックキャビアに代表されるように、豪州のスプリント戦は世界的に評価が高い。また、オーストラリア勢が上位を占めているのは、この時期に主要なレースが集中している時期的な関係もある。

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