【G1展望・天皇賞・春】古馬頂上決戦に超豪華メンバーが集結! チャンピオンステイヤーに輝くのは古豪か!? 新勢力か!?
来たる5月1日(日)、今年もいよいよ古馬王道の頂上決戦が幕を開ける。
今回で第153回を迎える伝統の一戦、天皇賞・春(G1、京都・芝3200m)に競馬界を牽引する豪華メンバーが集結した。
その中心は何といっても、昨年の有馬記念(G1)を制したゴールドアクターだ。
昨年末の有馬記念では8番人気の伏兵に過ぎなかったが、衝撃のG1初制覇から早5カ月。堂々たる快進撃を続け、今や王者の風格さえ出てきた。前走の日経賞(G2)は人気こそサウンズオブアースに譲ったが、レースでは有馬記念と逆の展開に持ち込みながらも差し切って優勝。連勝を「5」に伸ばし、今回はさすがに1番人気の”主役”として天皇賞へ挑むことになりそうだ。
「もう2着はいらない」サウンズオブアースが逆転候補の1番手か。
有馬記念、日経賞を連続して2着と共にゴールドアクターに後塵を喫している近走。それだけでなく3歳4月から勝ち星に恵まれず、今や「最強の2勝馬」という不名誉な評価まで受けている始末だ。大崩れしない実力は本物だが、今回は主戦のM・デムーロ騎手が騎乗停止中のため、藤岡佑介騎手が代打騎乗することとなった。人馬共に真価が問われる一戦だ。
今年、大活躍の4歳馬の「大将格」は菊花賞馬キタサンブラックだ。
昨年クラシック最後の一冠では、5番人気の評価を覆す走り。オーナーとなる北島三郎の「まつり」の歌声と共に見事、菊の大輪を咲かせた。続く年末の有馬記念でも3着し、菊花賞がフロックでなかったことを証明すると、年明けの大阪杯(G2)では現役トップクラスのメンバーの中、2着に健闘。「平成の盾男」武豊騎手と共に、新世代の覇権を狙う。
勢いに乗る良血馬のシュヴァルグランが「一気の頂点獲り」を狙っている。
昨年8月から、6戦して3連勝を含む連対率100%。前走の阪神大賞典(G2)で待望の重賞初制覇と、完全に本格化の時を迎えた。鞍上は復帰後、大舞台での手綱が冴える福永祐一騎手。G1を2勝した名牝ヴィルシーナの半弟という良血馬が、初のG1で大仕事に挑む。