岩田康誠騎手の「不遇」を支えた牝馬ヌーヴォレコルト引退。牡馬相手とも互角に戦った血は、次代へ

ヌーヴォレコルト(競馬つらつらより)

 2014年のオークス(G1)を制し、重賞4勝(海外含む)の戦績を持つヌーヴォレコルト(牝6 美浦・斎藤厩舎)が引退することが15日、明らかになった。

 斎藤調教師は「スポーツ報知」の取材に対し「現役続行も考えましたが、引退する時期も大切なので、オーナーと相談した結果、やめることにしました」とコメント。6歳にしての引退を決め、繁殖に間に合わせる算段なのだろう。初年度はロードカナロアとの交配を予定という情報もある。

 デビューから大崩れすることなく着実な戦績を重ね、3歳時のオークスには、桜花賞で驚愕の末脚を見せた断然人気ハープスターを退ける快挙を成し遂げ、一気にG1ホースに。その後はG1戦線で勝ち切れないも、4歳になってからは中山記念でロゴタイプなど牡馬を相手に勝利。宝塚記念で掲示板、香港C2着などあらゆるカテゴリで一定の成績を残した。

 5歳時には成績が下降したものの、秋のアメリカ遠征でレッドカーペットH(G3)を勝利。いまだ実力が十分にあることを示した。6歳になって2戦は結果を残せず、引退となった。

 岩田康誠騎手とのコンビですべての重賞勝利を挙げるなど、このコンビの印象は強く、5歳春の香港遠征の際、武豊騎手に乗り替わりとなった時はファンから残念がる声も聞かれていた。

 岩田騎手といえば、昨年は1度も重賞勝利をすることができず、不振の中にあった。そんな中でコンビを続けていたヌーヴォレコルトへの思い入れは強かったことだろう。今後は母馬として、その産駒に岩田騎手が騎乗する未来もあるかもしれない。

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