大阪杯(G1)武豊「騎乗馬なく寂しい」から緊急参戦の違和感!? 元JRA藤田伸二氏は意味深発言……、C.ルメール突然の「行方不明」にも関係か

武豊騎手

 3日、阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)は、圧倒的1番人気が濃厚のエフフォーリアと5連勝中の新星ジャックドールが激突。昨年ブレイクした横山武史騎手とのコンビでG1・3勝を挙げた年度代表馬に、金鯱賞(G2)をレコード勝ちした快速馬がどう挑むのかに大きな注目が集まっている。

 それ以外にも1月のアメリカジョッキークラブC(G2)を制したキングオブコージ、昨年暮れの香港C(G1)でラヴズオンリーユーとアタマ差の激戦を繰り広げたヒシイグアスなど、多士済々なメンバーが集まった。

 ただ、出走馬だけではなく、レースに騎乗を予定していた騎手においても、別の意味で話題となっている。

 当初、大阪杯に騎乗予定のなかった武豊騎手。自身の公式サイト内の日記には、「大阪杯に騎乗馬がなく寂しい感じ」と触れており、土日とも阪神で騎乗しながらメインレースに参加しないことについて「中休みの感じ」といった内容だった。

 ところが、JRAの公式サイトで発表された出馬表を確認してみると、アリーヴォ(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)には、しっかりと武豊騎手の名前が載っていた。本人も騎乗馬がないと伝えていた中で、想定外にも感じられる“緊急参戦”の裏に一体何があったのだろうか。

 その疑問のヒントになりそうなのが先日、元JRA騎手の藤田伸二氏が自身のTwitterで触れた意味深な内容だ。

 藤田氏は3月29日の夜、「ドバイ組の騎手達…飛行機で濃厚接触の疑いらしい…今週乗ってなかったら自宅謹慎やな…」と気になるツイート。競馬界のご意見番ともいえる存在が発信したこの情報は、ネットの掲示板やSNSで瞬く間に広がった。

 対象とされるのは、現地時間3月26日に開催されたドバイワールドカップデーで騎乗した川田将雅、坂井瑠星、M.デムーロ、吉田豊、C.ルメールら5名の騎手である。大阪杯で騎乗を予定している騎手もいた。

C.ルメール騎手

 そこで答え合わせとなる訳だが、上記の騎手で唯一名前が見当たらなかったのは、ルメール騎手のみ。騎乗予定とされていた土曜中山のダービー卿CT(G3)のザダルは田辺裕信騎手、日曜阪神の大阪杯のアリーヴォは武豊騎手となっていることを考えると、ルメール騎手の身に何かしらのアクシデントが発生したのではないかという察しもつく。

 とはいえ、JRAとしては個人情報保護の観点から実名の公表は控えており、ルメール騎手が感染、及びPCR検査で陽性だったという正式な情報はどこにもない。

 仮にこの「行方不明」になった原因の推測が事実だったとすれば、ルメール騎手は現地時間2月26日に開催されたサウジカップデーから帰国後の待機期間中に、新型コロナウイルスの陽性が判明したばかり。

 前回は「日本に帰ってきた時はうれしかったけど…。熱が出て、喉が3日ぐらい痛かった。その後は体は元気だったが、気持ちがしんどかった」と振り返っていたルメール騎手だが、それから約1か月後にまたしても同じようなアクシデントに遭遇していたなら、今年早くも2度目の“不運”に見舞われたといえるのかもしれない。

(文=黒井零)

<著者プロフィール>
 1993年有馬記念トウカイテイオー奇跡の復活に感動し、競馬にハマってはや30年近く。主な活動はSNSでのデータ分析と競馬に関する情報の発信。専門はWIN5で2011年の初回から皆勤で攻略に挑んでいる。得意としているのは独自の予想理論で穴馬を狙い撃つスタイル。危険な人気馬探しに余念がない著者が目指すのはWIN5長者。

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