ファンディーナが馬なりでフラワーC(G3)を5馬身差圧勝!歴代最速タイムを更新し、いざ2歳女王ソウルスターリングの待つ桜花賞へ
あまりの強さに月曜の中山競馬場が、大きなどよめきに包まれた。
20日、3日間開催のラストを飾るフラワーC(G3)に「超新星」と噂されるファンディーナ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)が出走。初の重賞挑戦ながら、単勝1.3倍という圧倒的な支持を集めた。
レースは好ダッシュを見せた武豊騎手のドロウアカードが、単騎でハナを切る展開。ファンディーナは2番手でしっかりと折り合っていた。1000m通過は61.1秒と、例年のフラワーCとしてはまずまずの流れ。鞍上の岩田康誠騎手はずっと手綱を絞って、ファンディーナの今にも弾けそうな手応えを懸命に抑えていた。
勝負は、一瞬でついた。4コーナーを回った残り400mを切ったところで、岩田騎手が抑え切れんばかりの手応えを解き放つと、矢のように伸びたファンディーナはあっという間に先頭に立ち、直線の入り口ではもう揺るぎないセーフティリードが築かれていた。
その後、岩田騎手はターフビジョンに目をやって現在の状況を確認すると、あとはほぼファンディーナに”掴まっている”だけ。それでも後続との差は開くばかりで、結局最後は5馬身以上の差をつけてゴール板を通過した。
「期待通りに成長しています。完歩(歩幅)自体が(他馬とは)違いますし、無理に抑えることなく反応してくれました。(マイルでも距離が延びても)どちらでも対応可能で、レースに行ったらすごくいうことを聞いてくれます」