皐月賞馬ディーマジェスティが日経賞(G2)で復活なるか!ジャパンC大敗からの雪辱をかける一戦も大阪杯(G1)との「ダブル登録」の背景に見えるもの
実は、ディーマジェスティは今週の日経賞に登録こそしていたものの、先週までは出走が不透明だった。同時に次週の大阪杯(G1)にも登録していたことから、調整が間に合うのかは微妙なところだったということだ。
それも、最終的に今回の日経賞に使うことになった理由も「間に合った」という声ばかりではない。昨年の菊花賞の不甲斐ない走りから「遠征が苦手な馬の可能性がある」として、天皇賞・春(G1)を睨んで「大阪杯と連続で遠征したくない」という、陣営にはどこか”後ろ向きな”理由が見え隠れしているのだ。
そして、もう1つの気掛かりは、やはり主戦の蛯名正義騎手の状態か。
もともと近年は勝ち星よりも大舞台での活躍が目立っている蛯名騎手だが、それでも現在5勝は「不調」と述べざるを得ない。ただ、幸いなことに今週は土日合わせて14鞍を確保しており、先日エージェントを解約した影響はひと段落を得たようだ。
「(ディーマジェスティが)使うだけでは駄目な(存在である)ことは分かっている。次にいい形で持っていくためにも、ここで弾みをつけたい」と気合十分の蛯名騎手。果たして、ここで復活の勝利を上げ、人馬共々調子を上げていけるだろうか。
前哨戦とはいえ、他のライバルよりも重要な意味を持った一戦となりそうだ。
(監修=永谷研(美浦担当))