【徹底考察】青葉賞(G2) プロディガルサン「世代屈指の超良血馬の始動戦。本命候補も『死角』は存在する?」
「考察」
昨年のクラシックで主役の一頭を演じ、今年ついにドバイターフ(G1)でG1初制覇を成し遂げたリアルスティールの全弟プロディガルサンが、世代の頂点へ向けて青葉賞(G2)から再始動する。
昨年11月の前走、東京スポーツ杯2歳S(G3)では6番手から上がり3ハロン33.4秒の末脚を駆使しながらも、勝ち馬の切れ味に屈した格好。
しかし、勝ったスマートオーディンは後に毎日杯(G3)も32秒台の末脚で勝つほどの実力馬なので、逆にこの馬と1馬身差の競馬をしたことを評価すべきだろう。
2戦目の芙蓉S(OP)で半馬身差の勝負をしたプランスシャルマンも、後にスプリングS(G2)で4着と、あと一歩で皐月賞(G1)に出られた実力馬。そんな馬に競り勝っているのだから、やはりプロディガルサンは並みの馬ではなさそうだ。
ただ、それはあくまで2歳時での話で「今」はどうなのか。
プロディガルサンは東京スポーツ杯2歳Sで2着した後、朝日杯FS(G1)には向かわず、翌年の弥生賞(G2)に向けて調整されていた。しかし、その半ばで骨膜炎が発症したために弥生賞並びに皐月賞を回避することとなった。
だが幸い、今は故障も完全に癒え、1週前追い切りでは南Wコースで6ハロン80.1-37.3-12.3秒を馬なりでマークしているのだから動きも上々。管理する国枝栄調教師も「以前より体がしっかりしてきたし、メンタル的にも良い雰囲気」と入念な調整に目を細めている。
血統背景からは「クラシックに出て当然」と言えるだけの良血なので、トライアルを制して堂々と日本ダービー(G1)に乗り込みたいところだ。