【大阪杯(G1)回顧】武豊キタサンブラックが堂々の横綱相撲で初代王者に輝く! サトノダイヤモンドの待つ”頂上決戦”へ

 そこには、圧倒的な王者の風格があった。

 2日、今年からG1昇格を果たした大阪杯に豪華メンバーが集結。前夜からの徹夜組が出るほどファン待望の一戦が幕を開けた。

 1番人気は昨年の年度代表馬キタサンブラックで2.4倍。2番人気が昨年の日本ダービー馬マカヒキで3.8倍、3番人気に香港ヴァーズを制したサトノクラウン、4番人気には金鯱賞を変則連覇して充実著しいヤマカツエースが続いた。

 昨日まで雨の影響が残っていたものの良馬場で迎えた大阪杯。大観衆のスタンド前スタートだったが、各馬大きな出遅れもなくきれいに飛び出した。

 公言通りハナを切ったのは、スタートから抜群のダッシュ力を見せたマルターズアポジーだった。2番手にロードヴァンドール、キタサンブラックは3番手とほぼ想定通りの流れ。

 その中で意外だったのは、末脚自慢のステファノスがキタサンブラックをマークするような早めの競馬をしていたことだ。そのすぐ後ろにサトノクラウンが続き、ヤマカツエースやマカヒキは外枠からのスタートもあって後方からの競馬となった。

 マルターズアポジーが後続に5馬身程度の差をつけて1000mを59.6秒で通過。ロードヴァンドール以下は約60秒辺り。戦前は「ハイペースもあり得る」といわれていたが、レースは平均ペースに収まっている。

 レースが動いたのは3コーナーを過ぎてから。そして、レースを動かしたのは、やはりこの男だった。

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