天皇賞・春(G1)会見で「火花バチバチ」!? いよいよ迫った『世紀の対決』に武豊騎手も「本当に大一番」ルメール騎手も「今年一番のレース」と太鼓判!
それは会見の中でルメール騎手は前走の阪神大賞典(G2)での走りについて「少し引っ掛かった」と語っていることに起因するのだが、天皇賞・春への”試走”の意味合いもあった前走でサトノダイヤモンドは10頭中8番手という、かなり後方からの競馬をしている。これは本番でルメール騎手が想定している競馬とは、大きくかけ離れたものだ。
それはルメール騎手が話した通り、サトノダイヤモンドがやや引っ掛かる面を見せたことで、折り合いに専念せざるを得なくなったことが原因だ。
いつになくサトノダイヤモンドのテンションが高かったのは、約3カ月の休み明けが原因である可能性ももちろんある。だが、仮に今回も折り合いに気を使わなければならない状態ならば、ルメール騎手が思い描いているプランが崩れる可能性もある。
「気になるというか、普通にすごく強い馬ですね」
対して、サトノダイヤモンドの存在が気になるかと尋ねられた武豊騎手は、あくまで泰然自若の構えといった印象を受けた。キタサンブラックが敗れた有馬記念で2キロあった斤量差が今回はなくなるがという質問にも「そうですね」と素っ気ないもの。
インタビュアーも何とかコメントを引き出そうと、さらに「(斤量差は)関係ありませんか」という質問をするが、それにも「どうですかね、わからないですけど」とピシャリ。この辺りは豊富な経験から、メディアに対して全く物怖じしない武豊騎手ならではの躱し方といったところか。