武豊に次ぐ「10年連続」記録保持者が大ピンチ!? エイシンフラッシュから続く歴史がリミット目前

サークルオブライフ 撮影:Ruriko.I

 11日、阪神競馬場では2歳牝馬の頂点を決める阪神JF(G1)が行われる。

 昨年の同レースは、サークルオブライフが勝利。デビュー戦こそ、のちに天皇賞・秋(G1)を制するイクイノックスの3着に屈したものの、2戦目で初勝利を飾ると続くアルテミスS(G3)も連勝し、勢いそのままに2歳女王へと輝いた。

 勿論、鞍上を務めたM.デムーロ騎手のエスコートも大きかった。

 これまでネオユニヴァースやドゥラメンテなど、多くの馬をG1勝利へ導いてきたM.デムーロ騎手。特に、大舞台での勝負強さは競馬界屈指のものがあり、例え上位人気でなくとも皐月賞(G1)のダイワメジャー(10番人気)、ジャパンC(G1)のスクリーンヒーロー(9番人気)、チャンピオンズC(G1)のサンビスタ(12番人気)など、G1で何度も大金星をあげてきた豪腕だ。

 また、M.デムーロ騎手の大舞台での勝負強さは、過去の成績でも証明されている。初来日となった1999年以降、実にG1を計34勝。日本に移籍する前の2012年から昨年まで、「10年」連続でJRAのG1を勝ち続けているのだ。

 これは川田将雅騎手(9年)、岩田康誠騎手(9年)、C.ルメール騎手(8年)らを上回っており、現役では武豊騎手(23年)に次ぐ2位の記録。長年、多くの関係者の起用に応え続けてきたということだろう。2017年には、全て異なる馬でG1年間6勝の離れ業もみせている。

「10年連続」記録保持者が大ピンチ!?

 しかし、そんなM.デムーロ騎手も今年は未だG1の勝ち鞍がない。

 春は上記のサークルオブライフで桜花賞(G1)とオークス(G1)に挑むも、いずれも上位人気に支持されながら4着→12着と不発。ここまで14戦して3着内に好走したのは、先月のエリザベス女王杯(G1)で2着に導いたライラックのみと不振だ。

 12月の1週目が終わり、今年の残るG1もあと4レース。記録継続までのタイムリミットが、刻一刻と迫っている。

「今週の阪神JFではミスヨコハマに騎乗予定となっていますが、朝日杯フューチュリティS(G1)と有馬記念(G1)の騎乗馬は、7日現在まだ明らかになっていません。有力馬の鞍上は続々と決まっていますので、仮にどの馬かに騎乗できたとしても、勝つ事はそう簡単ではないでしょう。

ですが、ホープフルS(G1)は京都2歳S(G3)で自身が勝利に導いたグリューネグリーンが参戦予定となっています。継続騎乗が叶うならそこが最大のチャンスかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 かつてエイシンフラッシュで天皇賞・秋を制した2012年以降、10年間続けてきたJRAのG1連勝記録にストップが迫っているM.デムーロ騎手。果たして年末までに記録継続を決めることはできるだろうか、残る4戦に注目したい。

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