ディープ&キンカメ「2強時代」に終止符か!? 社台ファーム吉田氏が明言「海外の優秀牝馬を配合する」第3の大物とは!?
グラスワンダーといえば、レコード勝ちの朝日杯、スペシャルウィークを並ぶ間もなく交わした宝塚記念、1998、99年の有馬記念連覇などが思い出される。前脚を高くあげて地面に叩きつける豪快な走法はこの馬だけが持つ特殊な身体能力で、圧倒的な強さを見せた勝ちっぷりから、競馬ファンの間で今も人気の高い馬である。ネットに精通している競馬ファンなら一度は見たことのある「グラス最強」の定番フレーズも、最近の競馬ファンからすれば「ディープインパクトやオルフェーヴルがいるのにネタなのか」という印象を持つかもしれないが、現役時代を知っているファンからすれば、それを否定しきれないほどの怪物だったのだ。
21歳となりさすがに種付け頭数は減っているが今も種牡馬生活を現役で続けており、ここに来て改めて父系としての価値が見直されようとしている。スクリーンヒーロー産駒の活躍が今後も続けば、「グラス最強」を見かける機会は増えそうだ(「スクリーンヒーローがすごいんだから『スクリーンヒーロー最強』じゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、そこは「グラス最強」という理屈になっている)。
競馬はブラッド・スポーツ。サラブレッドたちの”血の戦い”にも注目したい。