元JRA田原成貴氏「本当に下手」川田将雅を酷評!? 1番人気アートハウス4着に「あれじゃ馬は走らない」
11日に中山競馬場で行われた中山牝馬S(G3)は、2番人気のスルーセブンシーズが直線で差し切って優勝。1頭だけ上がり3ハロン33秒台の末脚を披露し、初の重賞タイトルを手中に収めた。
鞍上のC.ルメール騎手はレース後、「最後はすごくいい脚を使うことができました。結構、楽勝でした」と同馬の走りを高く評価。古馬牝馬路線に新たな女王候補が現れたといえそうだ。
その一方で、川田将雅騎手が騎乗した1番人気のアートハウス(牝4歳、栗東・中内田充正厩舎)は、期待に応えることができず4着に敗れている。
前走の愛知杯(G3)を1馬身3/4差で完勝した同馬は、この日も単勝オッズ2.9倍の支持。前回同様に道中は好位を追走し、最後の直線を迎えたものの、内から外へ進路を切り替えなければならない不利もあって、馬券圏内すら外す結果に終わってしまった。
今回はトップハンデの57キロだったことに加え、輸送で馬体が12キロと大きく減っていたことも精細を欠いた理由の1つとして挙げられるかもしれない。
そんな中、馬の条件面やコンディション面などではなく、乗っていた川田騎手に対して苦言を呈しているのが、元JRA騎手の田原成貴氏だ。
「本当に下手」川田将雅騎手を酷評!?
田原氏は11日夜、YouTube『東スポレースチャンネル』で配信したフィリーズレビュー(G2)の予想動画の冒頭部分において、中山牝馬Sを回顧。
アートハウスは自身の予想から外していたようだが、その理由について「アートハウスの休み明け2戦目に乗ったときの川田ジョッキーは本当に下手なんですよ」と説明。この日の乗り方に関しても「本当に下手だった。あれじゃ馬は走らない」と辛辣なコメントだった。
視聴者からの「アートハウスに斤量57キロは厳しかったですか?」という質問に対しては「斤量というよりも川田君が下手だった」と回答しており、「折り合いがスムーズだったら57キロでも来てた」と自身の見解を述べている。
どうやら田原氏は、川田騎手の騎乗スタイルがアートハウスのような掛かる馬とはあまり相性が良くないと見ているようで、今回の騎乗に関しては「去年のリーディングジョッキーの乗り方ではなかった」と酷評している。
「田原氏はやや厳しい意見を述べられたみたいですが、同じく元JRA騎手の藤田伸二氏は今回のアートハウスについて『動くに動けなくて瞬発力勝負になったことが敗因だろう…』『レース運びは完璧だったが川田に運がなかったな…』などと、川田騎手に対しては擁護的なコメントを自身のTwitterに投稿しています」(競馬誌ライター)
どうやら元一流ジョッキーの目から見ても、今回の結果には賛否が分かれているようだ。重賞で人気を裏切ってしまった川田騎手と中内田厩舎のコンビだが、翌日には金鯱賞(G2)を1番人気プログノーシスで勝利して見事に名誉を回復させている。アートハウスでも今後の巻き返しに期待したいところだ。