【オークス(G1)展望】武豊有力も「ダービー超え」のハイレベル戦! 「距離不安」桜花賞馬、「逆襲」2歳女王ら強豪が樫決戦に集結!

 3歳牝馬の頂上決戦オークス(G1、芝2400m)がいよいよ21日、東京競馬場で開催される。

 昨年は「3強」を形成したメジャーエンブレム、ジュエラー、シンハライトのうち2頭が不在。負けられないシンハライトが単勝2.0倍の人気に応えて3歳牝馬の頂点に立ったがレース後、主戦の池添謙一騎手が騎乗停止になる”疑惑の勝利”となった。

 今年の牝馬は早くから牡馬顔負けのハイレベル世代といわれ、NHKマイルC(G1)を桜花賞5着馬のアエロリットが制したことで、レベルの高さを証明した。空前絶後の大混戦といわれる今年の樫決戦は、果たしてどんなドラマが待っているのだろうか。

 2400mという3歳牝馬にとって未知の距離で争われるものの、最有力はやはり桜花賞上位組となる。その中でも桜花賞で2着だったリスグラシュー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)は戦前から「距離が伸びてこそ」といわれていた存在だ。

 昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でソウルスターリングに食らいつき「世代No.2」の呼び声高かったリスグラシュー。しかし、今年初戦のチューリップ賞(G3)で2歳女王に完敗し、評価を落とすこととなった。

 迎えた桜花賞では3番人気だったものの、単勝は14.5倍と大きく水を開けられた格好。しかし、その評価を覆すが如く、最後の直線では自慢の末脚が炸裂。稍重の馬場もよかったのか、最大のライバル・ソウルスターリングを競り落とすと、勝ったレーヌミノルを最後まで苦しめる力走を見せた。

 桜花賞から大きく距離が伸びるが、父ハーツクライは屈指のステイヤー種牡馬で、オークス馬ヌーヴォレコルトを輩出。距離延長に不安がなさそうなのは大きなアドバンテージとなる。この春のG1戦線で大活躍している武豊騎手にとっては、エアグルーヴ以来のオークス制覇のチャンスだ。

 そんなリスグラシューと同じハーツクライ産駒のアドマイヤミヤビ(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)にとっても、オークスはまたとない巻き返しの舞台となりそうだ。

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