【オークス(G1)展望】武豊有力も「ダービー超え」のハイレベル戦! 「距離不安」桜花賞馬、「逆襲」2歳女王ら強豪が樫決戦に集結!
アドマイヤミヤビにとって桜花賞は、まさに悪夢そのものだった。クイーンC(G3)の勝ちっぷりが評価され、ソウルスターリングに次ぐ単勝2番人気に支持されたものの、スタートで後手を踏むと追走するのが精一杯。まったく見せ場なく12着に大敗した。
陣営は敗因をぬかるんだ馬場に求めており、決してマイルが短すぎたというわけではないだろうが、少なくとも距離延長はプラスといえる存在。2戦2勝の東京の舞台で、今度こそ能力全開と行きたいところだ。
逆に距離延長を不安視されているのが、2歳女王ソウルスターリング(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)と桜花賞馬のレーヌミノル(牝3歳、栗東・本田優厩舎)だ。
桜花賞まで4戦4勝。単勝1.4倍という圧倒的な人気でクラシック第1弾を迎えたソウルスターリングだったが、待っていたのはキャリア初の敗北だった。いつもと同じように好位でレースを展開し、最後の直線で抜け出しを図ったが伸び切れず。本来の走りが影を潜め、リスグラシューに差された上に、レーヌミノルに押し切られるという屈辱を味わった。
敗因はやはり道悪か。「馬場が良ければ違ったはず」と恨めし気に語った主戦のC.ルメール騎手の姿が印象的だった。
雪辱を誓うオークスのポイントは、やはり距離か。父フランケルはこの世代が初年度となるだけに未知数といえるが、現役時代の主戦場はマイルだった。ただしデビュー戦、2戦目と陣営は1800mのレースを選択しており、本馬を一介のマイラーとは考えていないようだ。3歳牝馬同士であれば、距離をこなしてもおかしくはないかもしれない。
そのソウルスターリング以上に距離が不安視されているのが、桜花賞馬のレーヌミノルだ。