戸崎圭太騎手、今年もトップ騎手に向けて余念なし!! 4年連続リーディングジョッキーへ視界良好の理由
3年連続のJRAリーディング騎手・戸崎圭太騎手がいよいよ本領を発揮し始めた。
年始は例年に比べて勝星が少なくファンをヤキモキさせていたが、4月からは3勝、3勝、3勝、4勝、5勝、3勝、5勝とコンスタントに勝利を積み重ね、リーディングを争っているデムーロ騎手、ルメール騎手とも差が詰まり、彼らの背中も見えはじめている。
「昨年は夏競馬の開幕週に行われたラジオNIKKEI賞(G3)をゼーヴィントで勝利してから勝ち続け、JRA重賞連続連対記録を『10』に伸ばしています。もちろん、重賞以外でも毎週のように4勝、5勝をあげるなど、絶好調でした。今年は昨年同様とはいかないとも思いますが、それでも近い成績をあげることが期待されています」(記者)
4年連続リーディングジョッキーに向けて、調子を上げているかのように思える戸崎騎手。だが、その肝心要の”内容”に不満を覚えるものも少なくない。
「戸崎騎手は平場での勝星が多く、重賞での勝利数が少ないと批判を浴びることもあります。それは『お手馬がいない』ことも一因でしょう。有力なお手馬がいる騎手は重賞出走を目指し、”レース”に合わせて同行します。ですが、そうなると、騎乗馬の確保に苦労することになる。戸崎騎手はあまりそのような遠征を行ない代わりに騎乗馬を確保し、勝数を積み重ねているわけです。また重賞への出走は他の騎手からの乗り替わりも多いですから、そのようにいわれてしまうのでは」(騎手)
だが、あくまで目標をリーディングジョッキーに置いているならば、このやり方は正しく、なにより結果も伴っている。戸崎騎手以外がこのやり方をしたとしても、腕がなければ、ここまでの成績を収められないのは明白だ。騎乗を依頼してきた者に対してきっちりと結果で返す。ある意味、プロの仕事っぷりだといえるだろう。
そのため戸崎騎手への騎乗依頼は、どこかの厩舎などに「偏重」することないこともなく、満遍なくすべての陣営、オーナーから騎乗を得ている。優秀なエージェントがいることはもちろんだが、それ以上に戸崎騎手への高い信頼度あってこそのものだ。
騎手としての”確かな腕”と、実力馬へ繋がる”幅広い信頼”を持つ戸崎騎手が今年もリーディング争いを牽引することは間違いない。