オークス(G1)3連勝中の伏兵モズカッチャンが激走!? 過去フローラS好走組と「激走条件」合致!重要なのはタイムではなく「〇〇」だ
先月23日のフローラS(G2)、東京競馬場が騒めきに包まれた。レースを制し、オークスへの切符を手にしたのはモズカッチャン(牝3歳、栗東・鮫島一歩厩舎)。単勝12番人気、三連単も約40万馬券の大波乱だった。
ただし、得てして結果が荒れた分だけレースの評価は高くない。単純な時計面でも2:01.3と平凡なもの。昨年、チェッキーノがフローラS史上初めて2分を切るレースレコードで優勝していたこともあって、ますます地味に映っているようだ。
ただ、実はフローラSにおいて走破時計の優秀さは、あまり本番に直結していない。
昨年のチェッキーノこそ本番でシンハライトに食い下がる2着だったが、従来のレコード2分ジャストでフローラSを勝った2014年のサングレアルは、ブエナビスタの妹として期待されたが本番では7着に惨敗している。
それどころか2:01.5と、今年のモズカッチャンよりもコンマ2秒遅い2001年のフローラSで2着に敗れたレディパステルと3着に敗れたローズバドは、オークスでワンツーフィニッシュ。さらに遅い2:01.8の2005年の勝ち馬ディアデラノビアも本番で3着に好走しているのだ。
したがって、フローラSのタイムが遅いからといって「低レベル」とタカを括ってしまうのはやや軽率といえる。では一体、何が大切なのか。次項をご覧いただきたい。