武豊の最強馬はなぜ「不明」なのか? またも煙に巻かれた「今までで何が一番強かった?」あまり知られていない天才騎手の「タブー」とは
「本人があまり表に出さないために知られていませんが、実は武豊騎手にその手の質問は基本的には”タブー”なんです。これまで数え切れないほどの名馬に跨ってきた武豊騎手ですが、その記憶力は驚異的でマスコミも舌を巻くほど。だからこそ、逆に自分が跨ってきた名馬の序列を決めてしまうことを極端に嫌っているようです。
先日の『戦え!スポーツ内閣』(MBS系)でも武豊騎手の『会心のレース』としてキズナの日本ダービーが挙げられていましたが、本来ならああいうのも好きではないとか。武豊騎手にとってはどのレースも、どの馬も甲乙つけ難いほど思い出深い存在であるようです。テレビ番組ではさすがに表情に出しませんが、個人のトークショーとなると適当にはぐらかしたくもなるのでしょうね」(競馬記者)
実際にこれまでにもあった武豊騎手の「ベスト騎乗」や「お手馬ランキング」などの特集は、基本的に新聞記者や関係者が勝手に決めたものについて、後から武豊騎手がコメントするという形がほとんど。あっても良さそうなものだが、自発的に本人がランク付したものはまず見かけない。
だからこそデビュー30年を過ぎた今でも、今回のような質問がされているわけだ。いつかその正確な「答え」が本人の口から語られる日は来るのだろうか。
(文=村上荒城)