3歳牡牝でドウデュース、イクイノックス級の評価!ソールオリエンス「過大評価」疑惑も…リバティアイランドは「三冠」ほぼ当確か

リバティアイランド 撮影:Ruriko.I

 IFHA(国際競馬統括機関連盟)が14日に発表した「ロンジンワールドベストレースホースランキング」。今回は1月1日から7月9日までに行われた世界の主要レースを対象としたものだ。宝塚記念(G1)を制した前回1位のイクイノックスが129ポンドの評価を獲得し、引き続き世界最強の座をキープした。

 また、日本国内へと目を向けると、「上半期のJPNサラブレッドランキング」もJRAから発表されている。

 4歳以上の芝部門は当然ながらレーティング129のイクイノックスがトップ、ダート部門はドバイワールドC(G1)を制したウシュバテソーロが122、サウジC(G1)を制したパンサラッサが120で続いた。

 注目したいのは3歳世代のレーティングだ。

 120でトップタイとなったのは、春の牝馬二冠を制したリバティアイランドと皐月賞(G1)を圧勝して日本ダービー(G1)で2着に敗れたソールオリエンスの2頭。3位がダービー馬タスティエーラで119となった。惜しくも無敗二冠とはならなかったが、ソールオリエンスの皐月賞が評価されていることが分かる。

 世代を比較したレーティングでも120という数値の高さはなかなかのものだ。

 2022年はドウデュースが120のトップ。これにダービー2着イクイノックスと皐月賞優勝のジオグリフが119で続き、二冠牝馬のスターズオンアースは少し離された115というもの。

 もう一つ遡った2021年は、皐月賞馬エフフォーリアとダービー馬シャフリヤールが、それぞれ120のトップタイ。牝馬は桜花賞馬ソダシが115でオークス馬ユーバーレーベンが113だった。近年のレーティングを踏まえると、おおよそのイメージに近い。

 そこでもう一度今年のレーティングを振り返ると、120をマークしたリバティアイランドの牝馬三冠が「ほぼ当確」であることが伝わると同時に、ソールオリエンスのパフォーマンスについては少々過大評価された疑惑も浮かび上がってくる。

ソールオリエンス 撮影:Ruriko.I

「評価の対象が皐月賞だったこともありますが、このレースは重馬場開催で着差と共に馬場の巧拙も問われる結果でした。さらに前半が激流となったため、前々で競馬をした組はほぼ壊滅状態。結果的に追い込んだソールオリエンスに展開も味方したといえるでしょう。

ただダービーの敗戦には正直期待ハズレの印象も残りました。過去10年のダービーとオークス(G1)で後者の方が速い時計で決着したのは、超の付くスローペースだったレイデオロの17年と今年の2回のみ。これに対し、今年は平均ペースでしたからリバティアイランドが圧倒したといえそうです」(競馬記者)

 開催時の馬場差は考慮する必要があるものの、2分23秒1でダービーの2分25秒2を2秒1も上回った。勿論、走破時計がすべてという訳ではないのだが、もし今年のダービーにリバティアイランドが出走していたら、勝てたのではないかと感じたファンも少なからずいたのではないか。

 春無冠から現役最強馬にのし上がったイクイノックスがいたように、各馬のその後の成長度合いも絡んで来るとはいえ、リバティアイランドの高い評価はある程度合点がいくとして、ソールオリエンスについては“過大評価”の印象も残った。

 ただそこは秋に急激な成長を遂げたイクイノックスと同じく、本馬も成長力に定評のあるキタサンブラック産駒。秋の始動戦に予定しているセントライト記念(G2)でこの評価に違わぬパフォーマンスを見せてくれることに期待したい。

高城陽

大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

関連記事

JRA最新記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 17:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS