安田記念(G1)ロゴタイプ絶好調も「神通力」見込めず? 昨年「的中サイン」が示す東京マイルで大仕事をする血筋の「大穴馬」に激走フラグ!?
そして、もう1つは騎手のコンディション。
主戦の田辺騎手は21日の東京競馬で落馬負傷。頸部(けいぶ)捻挫、右肩関節挫傷で先週の騎乗を取りやめている。今週になって「少し痛む程度で、騎乗には問題ない」と復帰を宣言したが、当日の騎乗は4鞍と控えめ(昨年の当日は7鞍)なのは気掛かりだ。
連覇が懸かるとはいえ、力関係的に昨年同様の激戦は避けられないだけに、人馬ともに僅かなコンディション不良が勝敗を分けてもおかしくはない。
最後にもう1つはあくまで”サイン”に過ぎないが、実は昨年の安田記念は6月5日の開催だった。つまり6月5日で「ロゴ(65)の日」の開催だったというわけだ。しかし、今年は残念ながら6月4日の開催……。
ロゴタイプは昨年のような”神通力”が期待できないというわけだ。
その”替わり”といっては何だが、今年の安田記念にもサインの”神通力”にあやかれそうな馬がいる。奇しくもロゴタイプが出走したかったダービー卿CTで重賞初制覇を飾り、今度は初のG1制覇に挑むロジチャリスだ。
ただ、いくらダービー卿CTを快勝したとはいえ、前々走の東風S(OP)ではグレーターロンドンに力の差を見せつけられての完敗。まともにぶつかれば、現状の役不足感は否めない。
だが、今年の安田記念はなんといっても6月4日で「ロジ(64)の日」の開催。冒頭で述べた通り、競馬は必ずしも最も強い馬が勝つわけではないのだ。昨年のロゴタイプの”神通力”がそのまま再現されれば、今年はロジチャリスが乾坤一擲の走りを披露しても驚けない。
思えば叔父のブラックホークも初重賞はダービー卿CTで、後に9番人気の低評価で安田記念を制した。叔母のピンクカメオも17番人気でNHKマイルC(G1)を制しており、この血統は何かと「府中のマイル」で大仕事をする一族なのだ。