武豊「約3年ぶり」名門クラブと新馬戦タッグ! 女王リバティアイランドに「類似」のパートナーがヴェールを脱ぐ
6日に行われる札幌5R(芝1800m)の2歳新馬戦。7頭の少頭数ながら桜花賞馬ハープスターの弟コルレオニスや、重賞4勝を挙げたミスパンテールの仔ミスマテンロウなど、楽しみなメンバーが顔を揃えた。
その中でも4日現在、『netkeiba.com』の単勝予想オッズで1番人気に支持されているのが、武豊騎手が騎乗するガイアメンテ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。
同馬の1週前追い切りに跨がった荻野琢真騎手は「(素質は)AプラスかS(級)ってところでしょうか。めちゃくちゃいいですね。少なくとも今年の函館で乗った2歳の中では一番」と『東京スポーツ』の取材に話すなど、素質を絶賛。「調教請負人」の異名を持つ同騎手がここまで手放しで褒めたのだから、相当の器であることは間違いない。
厩舎スタッフも「順調で言うことがない」「体幹も強い」と話すなど、とにかく高評価のコメントが並んだ。強力なライバルが集ったとはいえ、ガイアメンテにとってここは単なる通過点に過ぎないかもしれない。
また手綱を取る武豊騎手にとっても、ここは気合の入る一戦となるか。
同騎手とガイアメンテを所有するサンデーレーシングが新馬戦でタッグを組むのは、2020年9月のジオフロント以来、およそ3年ぶり。かつてはローズキングダムやヴァーミリアンでG1を制した名タッグだけに、これだけ間隔が空いたというのは少々意外である。
「実は今年に入ってからも、武豊騎手がサンデーレーシングの所有馬に騎乗したのは、ジェラルディーナで挑んだ6月の宝塚記念(G1)が初だったんですよね。勝てなかったものの、最後の直線で一瞬先頭を窺うなど見せ場を作ったのは周知の通り。その甲斐あってか、7月に入ると両者のコンビ回数は微増しました。
ガイアメンテで結果が出れば、騎乗機会はさらに増えていくかもしれませんね。武豊騎手にしてもここ6年連続で馬主リーディング首位に輝いている名門クラブと関係が強まれば、心強いことこの上ないでしょう」(競馬誌ライター)
そんなレジェンドが跨るガイアメンテは、あの女王に類似する部分もあるようだ。
「ガイアメンテはドゥラメンテ産駒で母が海外G1・2勝を挙げたミュージカルロマンスということで、同じくドゥラメンテ産駒で母が海外G1・2勝のヤンキーローズであるリバティアイランドとバックボーンが非常によく似ているんです。両馬はともにサンデーレーシング所属という共通点もあります。
これで能力面も似ていれば文句ないのですが(笑)。果たして初戦でどのような走りを見せてくれるでしょうか」(同)
血統面でも期待値が高いガイアメンテ。無事に初戦を突破してクラシック路線に乗ることができるだろうか。