金色の暴君オルフェーヴルの「後継者」出現!? 世界のモレイラ騎手でも制御不能の「暴走機関車」が”千鳥足”のまま圧勝!
4日、東京競馬場がどよめきに包まれた。安田記念(G1)ではない。メインレースまで2時間余りの昼下がりのことだ。
この日、ダート2100mで行われた東京7R、3歳以上の500万下を堀宣行厩舎のサトノティターン(牡4歳)が勝ち上がったのだが、なんとも豪快な勝ち方にスタンドが湧いたのだ。
最後の直線を迎え、満を持す形で2番手から先頭の躍り出たサトノティターン。手応えは抜群で、鞍上は安田記念のコンテントメントに騎乗するためにスポット参戦した香港No.1騎手のJ.モレイラ。勝利濃厚という状態から、まさかの珍事が起こった。
『おおっと、サトノティターンが外に一気に寄れました!』
それまで特に異常な気配も見せずレースに参加していたサトノティターンだったが、先頭の躍り出ると何かに驚いたのか、猛烈な勢いで外側に逃避。突然の蛇行にモレイラ騎手も振り落とされそうになりながら、なんとか持ち直したが、今度は内側に切り込んだかと思うと、再び外へ……。
幸い後続と差がついていたため事故には至らず、『サトノティターンはフラフラ走っています!』と実況からツッコミを受けながらも先頭でゴール。本来なら、その場で競走中止になってもおかしくないほど大きなアクシデントだったが、逆に勝ち切ってしまったことで非凡な能力が話題となっている。
「馬はまだ幼いので、レースに集中できていません」